放送開始から60年以上も続く「朝ドラ」ことNHK連続テレビ小説。朝ドラは1984年の『心はいつもラムネ色』以降、NHK東京放送局とNHK大阪放送局により、半年ごとの交代制で制作されている。
3月28日に最終話を迎えた『おむすび』のように、大阪制作の場合は西日本が舞台となることが通例となっている。東京制作の場合、関西を除いた全国が舞台となり、3月31日からスタートする『あんぱん』の舞台は高知県だ。
朝ドラファンの間ではどちらの局が制作した作品が面白いか、しばしば論争が巻き起こっている。そこで本誌はWEBアンケートツール「Freeasy」にて、西日本在住の20〜60代の男女500人を対象に、「2000年以降で好きな大阪制作の朝ドラ」についてアンケート調査を実施した。
第3位は、ウイスキー造りに奮闘する夫婦を描いた『マッサン』。
2014年から2015年にかけて放送された『マッサン』は、ニッカウヰスキーの創業者とその妻をモデルとした作品。玉山鉄二(44)が演じた主人公のマッサンこと亀山政春と、スコットランド人・エリーの国際結婚した夫婦という設定も、視聴者には新鮮に映ったようだ。
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ヒロイン役に外国人女性を起用するのも、朝ドラとしては初の試みだった。当初は日本語能力を重視していたそうだが、実際に起用されたのは日本語が話せないシャーロット・ケイト・フォックス(39)。制作統括者は起用理由について、「芝居の力とコメディセンスに圧倒的な魅力がありました」と語っている。同作を見てウイスキーに興味を持ったという声も多く寄せられた。
《あまりウイスキーを飲まなかった私が、ドラマを見て、ウイスキーをロックで飲むようになったから》
《ウィスキー作りの苦労がうまく演じられていた》
《ヒロインが珍しかった》
《当時では珍しい国際結婚をし、2人で苦労を乗り越え頑張っていく姿に胸打たれ本当に良いストーリーだった》
第2位は、波瑠(33)の好演が光った『あさが来た』。
2015年度に放送された同作が2位にランクイン。実業家で教育者の広岡浅子さん(享年69)がモデルとなっており、女性が表舞台に出ることのなかった時代に、主人公・あさが企業経営や日本初の女子大学設立に奔走する物語だ。負けん気が強く、はつらつとしたあさを魅力的に演じた波瑠の演技が好評を得ている。
また、同作で確固たる地位を確立したのが、五代友厚を演じたディーンフジオカ(44)。あさの師となるキーパーソンで、英国紳士を思わせるスマートな雰囲気に魅了される視聴者が続出した。志半ばで病に倒れる五代だが、あまりの人気に1カ月ほど延命するよう脚本が変更されたという。五代亡き後、ネット上では「五代ロス」を嘆く声が飛び交った。
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《波瑠の演技がよかったから》
《男性優位の時代に女性が成功していくさまが良かった。男性陣も主人公を支えていてかっこよかった》
《脚本も面白かったし波瑠の演技が良かったから》
《五代友厚(ディーンフジオカ)の存在感》
第1位は、初のトリプルヒロイン作品『カムカムエブリバディ』。
2021年から2022年にかけて放送された『カムカムエブリバディ』。親子3代の100年間にわたるストーリーを描いた同作は、世代ごとにヒロインが代わるという異例の構成となっている。ラジオ英語講座が題材となっており、タイトルを含め作中の端々に英語が出てくるのも特徴だ。
上白石萌音(27)、深津絵里(52)、川栄李奈(30)の3名がそれぞれ別ヒロインを演じるという斬新さに加え、最終話で過去の伏線が見事に回収される脚本を絶賛する声が多く寄せられた。クランクアップの際にはネタバレ配慮のため、収録後のキャストコメントや写真の公開もしないなど、細部まで制作陣のこだわりが光ったドラマとなっている。
《3世代を描いてそれがきれいに繋がっている。感動する》
《初めての三世代のドラマ。主演女優も三人と初めて尽くしだったが、筋書きも良くて面白かった》
《ヒロインが三人というとこが面白かった》
《朝ドラらしくなく、謎解き要素もあり、三世代のドラマがうまく纏められていたから》
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