日向坂46佐々木久美 撮影:大野代樹 (C)ORICON NewS inc. 4月6日に横浜スタジアムで開催される『6回目のひな誕祭』で、日向坂46の佐々木久美が卒業セレモニーを迎える。キャプテンとしてグループを率いながら9年間走り続けた佐々木が、「卒業」を前に思うこととは。ORICON NEWSのインタビューでは、これまでの歩みや決断に至った想い、そして卒業後の展望や目標について率直に語ってくれた。
【撮り下ろしカット9点】圧倒的スタイル!見惚れる美しさの佐々木久美■20歳でグループに加入し29歳に「入った時は2年くらいで辞めるのかなって」
――4月6日に開催される『6回目のひな誕祭』にて卒業セレモニーが行われるのを前に、今月25日にはこれまでのアイドル活動の集大成ともいえる1st写真集『めくる日々』(DONUTS)も発売されます。最初に「卒業」という言葉が頭に浮かんだのはいつ頃なのでしょうか。
【佐々木】“卒業”の文字はわりと前から頭にありました。ただ、「卒業したい」というのではなく、いつか来る“タイミング”を思い浮かべながらずっと活動していたという感じです。
――今回、卒業を決断した理由は?
【佐々木】後輩たちがぐんぐん成長して、“もう大丈夫だ”と思えたからというのが一番ですね。でも、それを言うと、後輩のまりぃ(森本茉莉)が『そんなつもりなら成長しなければよかった!』って怒るんですけど(笑)。
――森本さんらしいですね(笑)。メンバーに卒業を伝えた時の気持ちは?
【佐々木】キャプテンというより、1人のメンバーとして伝えました。これからもグループを支えていくのは残るメンバーなので、最後まで楽しく活動したいという気持ちを伝えました。
――こうしていま振り返ると、これまでのアイドル活動は長かったですか?それともあっという間でしたか?
【佐々木】どうだろう…長かったかな…。気づいたら8年半経っていたので、あっという間な感じもします。20歳で加入して、いま29歳。20代全部グループで活動していたので、そう思うと長いなと。なんか不思議な感じがしますね(笑)。
――20歳でデビューして9年。ここまで続けるとは思っていましたか?
【佐々木】まったく思っていませんでした。入った時は2年くらいで辞めるのかなって。当時大学3年生だったので、大学卒業と同時に辞めて普通に就職するのかなとも思っていました。でも“けやき坂46”から“日向坂46”に改名して、自分が想像していたよりもすごいグループになっていって…。
――キャプテンになり、9年間活動していたと。
【佐々木】そうですね。あんまり先のことが見えていなくて、目の前のことにがむしゃらにやってきたら、9年経っていました。
――30歳を一区切りにという思いはあったのですか?
【佐々木】いや、それはなかったです。年齢よりも、自分のタイミングがここだったという感じです。グループにいても年齢はあまり意識してなかったですね。
――佐々木さんが卒業を発表してから、後輩メンバーとの会話は増えましたか?
【佐々木】もともといっぱい話すんですけど、三期生とはより深い話をするようになりましたね。三期生の高橋未来虹(※高=はしごだか)が副キャプテンですし、三期生がこれから日向坂46を担っていく存在になると思う。グループに対する意識も強いですし、4人しかいないので同期を支えるっていう気持ちが人一倍強いんです。だから三期生とはそういう話を最近することが多いです。
■敬愛する”オードリー”「共演する前よりも、今のほうがお二人のこと好きになりました」
――横浜スタジアムでの『ひな誕祭』が卒業セレモニーの場所となりました。
【佐々木】横浜スタジアムでライブをすることはずっと夢でした。それがかなった4回目の『ひな誕祭』はすごくうれしかったのを覚えています。そしてまさか自分の卒業の日をここで迎えられるとは思っていなかったので、本当に光栄ですし、幸せです。
――作年末に行われた東京ドーム公演では加藤史帆さんの卒業を見届けましたが、これまでメンバーの卒業はどんな思いで見送ってきたのでしょう。
【佐々木】メンバーが卒業するたびに「私より先に卒業しないで!」とずっと思っていました。最初にセレモニーという形で卒業した渡邉美穂のときから。それ以降もみんなが卒業していってすごく寂しかったんですが、もう見送らなくていいんだと思うと少しホッとする気持ちもあります。後輩には怒られるかもしれないですけど(笑)。
――怒られそうですね(笑)。卒業の日も近づいてきましたが、佐々木さんが卒業後にやってみたいことってありますか?
【佐々木】個人的には、旅行にたくさん行きたいです。占いでも「旅行とライブが好きな星」と言われるくらいで、去年は海外のお仕事も多かったので、よりその気持ちが強くなりました。今年は時間を作って、これまで行けなかった場所に行きたいです。
――ではお仕事面でやりたいことはありますか?
【佐々木】まだ明確に決まっていないのですが、これから時間をかけて見つけていきたいですね。今年の目標は、それをじっくり考えることです。
――『ひらがな推し』、『日向坂で会いましょう』での佐々木さんも見られなくなってしまうと思うので、今後バラエティー番組での活躍も期待しています。
【佐々木】卒業後にオードリーさんにまたお会いできるようになるというのを目標の一つにしたいなと思っていました。番組の収録がなくなるとオードリーさんに会えなくなるのが本当に寂しいので、何かの形でまた共演できるように頑張りたいです!
――冠番組の収録でオードリーさんに会えるのが楽しみだった?
【佐々木】本当にただのオードリーさんファン、リトルトゥースなので、オードリーさんに会えるだけで舞い上がります(笑)。遅いんですけど、ご一緒してからすごく魅力に気づいたというか。共演する前よりも、今のほうがお二人のこと好きになりました。若林さんが「一期生は何言っても大丈夫」みたいなことを言うようになったんですけど、そういうのもうれしかったです。
――東京ドーム公演にもオードリーさんがそろって登場してくれましたね。
【佐々木】オードリーさんと同じステージに立つことはずっと夢だったので、かなわないと思っていた分、サプライズで共演できたときは本当に驚きました。特に若林さんが登場した瞬間、大号泣してしまって。あんまりお二方とも愛を見せないんですよ。絶対あるのに(笑)。隠すのが上手で小出しにしてくるんですけど、あの時はすごく愛を感じて、めちゃくちゃうれしかったですね。
――オードリーさんとの共演もかない、いよいよ卒業セレモニーの日が目前となりました。これからは後輩の活躍をどのように見守っていきたいですか?
【佐々木】とにかく“おひさま”になるのが楽しみです。一番のおひさまになると思う(笑)。これまでは、この日にこの発表があるとか、当たり前ですけど全部知ってるじゃないですか。だからこれからそういうのを知らないで応援するのが楽しみなんです!新曲やMVを初見で見るのも楽しみですし、自分の知らないライブを見るのも初めてなのですごく楽しみにしています。いちファンとして見守っていきたいなと思っています。