石破茂氏、首相就任後に“一番戸惑ったこと”明かす「周りの人は何事が起こったかと」

29日放送の読売テレビ「あさパラS」（土曜午前9時25分）の最終回で、漫才コンビ「ハイヒール」リンゴ（63）が、石破茂首相（68）にインタビューを行った。

石破首相は自民党の幹事長時代から、たびたび同番組のインタビューに登場。リンゴは「首相になったら、首相官邸でお茶を飲ませて」と約束していた。2024年10月に首相に就任後、同番組でもインタビューを予定していたが、なかなかスケジュールが空かずに何度もキャンセルに。今回も、3月26日の夜に「27日に5分だけ時間が取れる」との話になり、リンゴが急きょ大阪から官邸に駆け付けた。

番組が現役の首相にインタビューをするのは今回が初めて。政治面はひとまず置き、石破首相の人間的な側面にクローズアップして話を聞くことになった。

石破首相は同番組に13回出演しており、リンゴを見ると「変わらんねー」と一言。リンゴが「ちょっとお疲れじゃないですか？」と聞くと、「年だしね」と応じる。リンゴが「首相官邸でお茶をする」という約束に触れると、「ごめん、水しかないけど…」とそばに置かれた水を指し示した。

「首相になって半年の正直な気持ち」について、石破首相は「日々、修業ですね」と話し、「（首相になる前とは）全然違うね」とポロリ。「一番戸惑ったこと」を問われると、あふれる思いを吐露した。

「行動にめちゃくちゃ制約があるんだよね。コンビニに行って何か買いたいな、なんて言ったら、もう大変なことになって…。事前に全部大丈夫か調べて、黒塗りのどデカい総理の車、前と後ろには警護の車が付くわけですよ。で、次の日は新聞（の首相動静欄）に出るわけですよ。『何時何分、ローソン○○店で買い物』って。そりゃ周りの人は何事が起こったかと思う訳ですよ。『すみません、ごめんなさい、申し訳ありません』って、1回だけ行って、もうやめました。みんなに迷惑がかかる」

コンビニに行くのを諦めたことを打ち明けた。

石破首相は愛煙家で、「公邸とか官邸とかって、タバコどうされてる？」との質問には、「官邸はダメだけど、いわゆる公邸は、外で…。中はダメだけど（外に出て）右見て、左見て、大丈夫かな？　みたいな感じで吸う」。気を使いながらこっそり吸っていることを明かし、「（吸う）数はガーンと減りましたよ。（妻は）『せっかくの機会だから一気にやめなさい』って…」と、佳子夫人からは禁煙を勧められていることも明かしていた。