セレーナ・ゴメス「監督が私を知らなかったのは幸運」『エミリア・ペレス』の挑戦語る

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2025年03月29日 17:01  cinemacafe.net

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『エミリア・ペレス』© 2024 PAGE 114 – WHY NOT PRODUCTIONS – PATHÉ FILMS - FRANCE 2 CINÉMACOPYRIGHT PHOTO:©Shanna Besson
女性として新たに生きることを決意したメキシコ最恐の麻薬王と、彼女との出会いで運命を切り開いていく3人の女性たちの姿を名匠ジャック・オーディアール監督がミュージカル仕立てで描いた『エミリア・ペレス』。

この度、かつての麻薬王の妻役を演じたセレーナ・ゴメスのインタビュー映像がシネマカフェにて解禁。世界的スターであり、歌手、そして女優として活躍する彼女が、本作にかける思いや、初挑戦となるミュージカル映画について語った。

ジャック・オーディアール監督について、セレーナ・ゴメスは「監督の作品を4年前に初めて観た。最初に観たのは『君と歩く世界』で、それから彼の作品を追いかけるようになった。彼は見事なストーリーテラーであり、信じたものに心血を注ぐ監督。これまで出会った中で最高の監督の一人」と絶賛。

本作の脚本を受け取った際の驚きについても触れ、「とてもユニークな作品で、彼の情熱が詰まっている」と脚本を読んだ瞬間から、その挑戦的な物語に強く惹かれたという。

意外なことに、監督は当初、セレーナ・ゴメスのことをよく知らなかったそうで、これについて彼女は、「他者が私のイメージだけで私を見ようとするのは、時にフラストレーションを感じる。だからこそ、監督が私のことを知らなかったのはむしろ幸運だった。オーディションでは、名声に惑わされることなく、純粋に私自身を見てもらえた。とても特別な経験だった」とふり返る。

これまでのキャリアにおいて、セレブリティとしてのパブリックイメージが先行しがちだった彼女にとって、本作でのキャスティングは自身の俳優としての実力を見てもらえる貴重な機会だった。

■「初めてのミュージカルはとても楽しかった」
本作で演じるのは、メキシコの麻薬王・マニタス(カルラ・ソフィア・ガスコン)の妻であり、2人の幼い子どもの母親であるジェシー。夫が敵対する麻薬組織に追われたと信じ、弁護士リタ(ゾーイ・サルダナ)の計らいで、子どもたちと共に安全な国外の住居へ避難する。

しかし、4年後、マニタスが“エミリア・ペレス”として新たな人生を歩み始めたことを知らぬまま、彼女と再会することに。突然現れたマニタスの「いとこ」と名乗るエミリアに困惑し、子どもたちへの過度な愛情表現に疑念を抱くジェシー。

そして彼女自身も、昔の恋人グスタボと再会するために帰国しており、その思いが彼女の行動に影響を与える。物語が進むにつれ、ジェシーの行動がエミリアやリタの運命を大きく揺るがすこととなる。

そんな本作でセレーナはミュージカルに初挑戦。歌手としても成功を収める彼女は「歌う時に演じて、演じる時に歌っているような感覚がある。どちらも感情を表現する手段ね」と語り、「この映画の素晴らしいところは、ストーリーを語りながら歌うことで、状況を説明する部分にある。今まで習ったこともないダンスにも挑戦したけど、初めてのミュージカルはとても楽しかった」と新たな表現の楽しさを語った。

『エミリア・ペレス』は3月28日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。





(シネマカフェ編集部)

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