フリーアナウンサーの山本浩之(63)が29日放送のカンテレ「ドっとコネクト」(土曜午前11時20分、正午=関西ローカル)に出演。フジテレビの経営体制の刷新について言及した。
フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスは27日に取締役会を行い、日枝久取締役相談役の退任決定と、経営体制の刷新を発表した。
番組でこの話題を取り上げると、系列局でもある関西テレビ出身の山本は、「この問題は日枝さんが退任しないことには、事が前に進まないと思っていたので、これは当然の事だと思います。残ったフジテレビの社員、役員、新しい体制でこのピンチをどうチャンスに変えていくかっていう事が大事」と指摘。
日枝氏について、「1970年代に鹿内信隆さんっていう人が、フジサンケイグループ全部を仕切っていたわけですよ。その頃にフジテレビの視聴率は悪いわ、制作の予算は削られるわ、組合はつぶしにかかるわ…みたいな、そういう状況の中で、闘っていた組合の闘士の1人が日枝さんですよ。そういう形で会社に対してものを言う人だった」と振り返る。
80年に信隆氏の長男鹿内春雄氏が、フジテレビの副社長に就任。「この人は(有能な)人物やった。『体勢を立て直すぞ』と言って、中枢に呼び戻されたのが、日枝さんであったり、関西テレビの社長もした村上七郎さんであったりした。そういう人たちが、10年以上続いたフジテレビの視聴率3冠を取ったり、民放のトップに、黄金期を作り上げたんですね。その日枝さんでも、黄金期になって、社長になって、会長になって、相談役になって、ずっと41年居座ると、やっぱり変わっちゃうんやなということなんです」と経緯を語る。
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続けて「じゃあ、その日枝さんを除いた後の人間が、1980年の時に彼らが立て直したように、もう1回フジテレビを立て直すんだったら、どうしたらいいかということを、彼らが考えなきゃいけない。『どうせ日枝さんが決めることですからね』『残りは息のかかった人がいますから』というようなことを、言ってちゃダメです。外部の人間じゃないんだから、と僕は思います」と叱咤(しった)した。
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