『FEMME フェム』© British Broadcasting Corporation and Agile Femme Limited 2022ネイサン・スチュワート=ジャレットとジョージ・マッケイW主演で贈る、心揺さぶるラブ・サスペンス『FEMME フェム』が3月28日(金)より公開。この度、キャストと監督のサム・H・フリーマン、ン・チュンピンのインタビュー映像が到着した。
ヘイトクライムの標的にされたドラァグクイーンのジュールズは、自分を襲ったグループの1人プレストンとゲイサウナで顔を合わせる。
性的指向をひた隠しにしているプレストンに復讐するチャンスを得たジュールズは、ドラァグ姿ではないため気づかないプレストンに巧みに接近していくが、徐々に説明のつかない感情が芽生え始める。待ち受けるのは復讐か、それとも――。
ベルリン国際映画祭で初披露され、英国インディペンデント映画賞で11部門ノミネートされるなど、賞レースを賑わせた本作。
主演には『キャンディマン』のネイサン・スチュワート=ジャレット、『1917 命をかけた伝令』などに出演、最新作『けものがいる』が日本公開を控えるジョージ・マッケイ。
映像では、監督・脚本のン・チュンピンは本作を「ダークでエロティックでクィアなスリラー。リベンジものだ」と紹介。
主演のジュールズを演じたネイサン・スチュワート=ジャレットは「ロンドンのパフォーマーでドラァグ界に女王として君臨する」、ジョージ・マッケイは「プレストンは男らしくて荒っぽくてタフなヤツ。ジュールズのせいで立場が危うくなる」とそれぞれ演じた役を説明する。
共同で監督・脚本を務めたサム・H・フリーマンは「これはジュールズの物語。ドラァグ・クィーンがヘイトクライムに遭う。自分を見失い舞台に戻れなくなって人生が崩壊する」とストーリーを明かす。
ネイサン・スチュワート=ジャレットは「クィアの世界はカラフルで温かく家族のようなつながりがある。対極にあるのが有害で男性的な世界。その世界にジュールズも足を踏み入れる。プレストンはそっち側にとらわれている」と物語に言及し、ジョージ・マッケイは「彼が立ち向かう世界を監督たちは描いてる。本当にすごく大変な役だ」と彼に称賛を送る。
サム・H・フリーマン監督は「ジュールズとプレストンがすべて剥ぎ取られるとどうなるか。ドラァグを剥がされてジュールズは力を失う。プレストンへの復讐は彼の仮面を剥ぐこと」と本作の見どころに触れ、ン・チュンピンは「クライム・スリラーが好きでそのジャンルを見ているうちに気がついた、私たちクィアが描かれていないと」と製作に至った理由を語る。
ネイサン・スチュワート=ジャレットも「“誰も観たことがなかった”映画だ。今までになかったと思う。現代のロンドンでの関係性が描かれている」と続ける。
プレストンとジュールの関係性について、ジョージ・マッケイは「みんな自分と相手を操っている。それが彼らの欠点でもあるんだけどね。お互いに常にだまし合っているんだ」と、2人が繰り広げる危うい駆け引きに言及する。
最後にジョージ・マッケイが「猛スピードのジェットコースターだよ。盛りだくさんの展開であっという間だ」と熱く本作を語っている。
『FEMME フェム』は3月28日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)