
【写真】『ガンニバル』シーズン2撮影の様子
本作の主人公の警察官・阿川大悟役の柳楽優弥は「画に収まっている全員に緻密な演出を付けていくんです。エキストラで参加されている方に『口をくちゃくちゃしておきましょう』とリクエストしたり、抜かりなく演出をされるところが面白くて、勉強になります」と、些細な部分にまで血を通わせるかのようにシーンを作り上げていく片山監督の姿が現場にあったことを明かす。
また、供花村を支配する後藤家の当主となった後藤恵介役の笠松将も「片山監督を中心にしたこだわりが振動して世界に広まっていったような気はしています」と本作が世界で大きな反響を呼んだひとつに片山監督の熱意とこだわりがあったのではないかと分析。さらに、「大悟という駐在の狂気が供花村を飲み込んで激変させたように、片山監督の熱意が監督陣に伝わり、俳優たちに伝染してキレッキレの芝居を引き出してくれました。僕らに火をつけた のは、間違いなく片山監督だろうとは思っています」と片山監督への絶大な信頼を口にしている。
シーズン1を終え、「続きが気になる」というリアルな反響も自身の耳に届いていたという片山監督。完結編の撮影に臨む上で「大悟と恵介の関係がどう変わっていくかというのが一番重要だったんじゃないかと思ってます。立場的には敵対するところにいる二人ですが、実はだんだん奇妙な友情を育み、ある種の共闘に向かっていく。彼らの間に芽生える絆が全体の軸になるということについては、シーズン1を撮っている時からずっと考えていましたし、『これは二人の物語にしよう』とは自分の中で最初から決めていました」と物語の核を見据えていたそう。
先日配信された第4話では、傷ついた大悟と恵介が行動を共にする場面も描かれており、片山監督が思い描く『ガンニバル』完結へ向け、一気に物語が展開した。前シーズンに張り巡らされたあらゆる伏線が回収され、幾多の謎の真相が少しずつ明らかになっていく本作。見る者を怒涛(どとう)のスリルでくぎ付けにし、並外れたカタルシスをもたらすに違いない。
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