BEGINが30日、東京・日本武道館で35周年記念公演「さにしゃんサンゴSHOW!!」を開催した。
21日にデビュー35周年を迎えた。「さにしゃん」はメンバーの出身地、沖縄・石垣島の方言で「うれしい」の意味。これまでの感謝と喜びを込めた。
日本武道館ではデビュー15周年と20周年を祝い、14年ぶり3度目の同所でのワンマンライブ。ボーカルの比嘉栄昇(56)は「BEGINの皆さん、こんばんは」と切り出し、「35周年を祝われる側が一生懸命、頑張るのはおかしいなと思ったんです。だから今日は皆さんがBEGINです。僕たちは皆さんを喜ばせるためにお祝いの宴を開きたい」と1万人のファンを盛り上げた。
盆踊りの定番曲「東京音頭」「炭坑節」で幕を開け、昨夏配信リリースした「渋谷百年総踊り」と続けた。ギターの島袋優(56)は「もう口の中、からっからですけども、それぐらい3人とも楽しみにして武道館にやって参りました!」。キーボードの上地等(56)も「こんなにたくさんの方が集まってくれてね。最後まで楽しみましょう!」とあいさつした。
デビュー曲「恋しくて」の冒頭、客席から自然と拍手が起き、指笛が鳴った。BEGINは89年にTBS系「三宅裕司のいかすバンド天国」への出演をきっかけに、90年3月にメジャーデビューした。比嘉は「僕は石垣島でライブハウスに行くのが夢だったわけですよ。出演するなんて思いもしませんよね。それがあっという間にデビューってなってね。こんなおっきなところで見るようなバンドじゃないんですよ」としみじみ。即興でファンのリクエスト曲を歌うサプライズも見せた。
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「涙そうそう」では「ここは武道館ですけど、皆さん地元の公民館だと思って」と声がけ。「皆さんが歌を育ててくれた。最初は森山良子さんだけのために作って、同じ石垣島出身の夏川りみさんが歌ってくれて。皆さんもそれぞれ思い出の中で涙そうそうを作っていったんだと思いますよ。だから共作だと思います。皆さん1人1人が印税もらうべきですよ。『あたし涙そうそう作ったんで、印税ください』って言っていい」と笑わせた。
「三線の花」「海の声」「笑顔のまんま」などヒット曲を立て続けに披露。7月2日に発売する7年ぶりのニューアルバムから「太陽」「ほなバイバイ」と新曲もパフォーマンスした。アンコールの最後は、沖縄人の思いを込めた代表曲「島人ぬ宝」で締めた。「一緒に歌いましょう!」と語りかけ、1万人が声を合わせた。「また会いましょう、ありがとうございました!」とあいさつし、大盛況で約3時間の公演を終えた。
この日のチケットは即完売で、22日に行われた大阪城ホールと2会場で計2万1000人を動員した。比嘉は「今日は皆さんも出演者ということで。石垣島で大入り袋、手作りしてきました!」と話し、来場者に石垣島で1枚ずつ手刷りした大入り巾着袋をプレゼント。中には西表島の黒糖と、石垣島の塩を使用したちんすこうを入れて、感謝を形にした。
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