コリン・ファースが純粋な愛情と誠実さを体現『ブリジット・ジョーンズ』“マーク・ダーシー”の魅力

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2025年03月31日 16:01  cinemacafe.net

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『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』 ©2025Universal Pictures
レネー・ゼルウィガーがアラフィフに突入したブリジット・ジョーンズを再演、ヒュー・グラントらお馴染みの顔ぶれが出演するシリーズ完結編『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』。今回は、ブリジットへの純粋で不器用な愛情表現と洗練された振る舞いでシリーズファンを魅了し、本作でもブリジットを温かく見守るコリン・ファース演じるマーク・ダーシーの魅力に迫った。

1作目『ブリジット・ジョーンズの日記』が公開されてから約25年、キュートで等身大の愛されヒロイン・ブリジット(レネー・ゼルウィガー)はもちろん、本作といえば、洗練された振る舞いと駆け引きのない誠実な愛情表現で観客の心を掴んできた英国紳士マーク・ダーシー(コリン・ファース)の存在も人気の理由の1つ。

法廷弁護士のマークは、慌ただしくドジなところがあるブリジットとは対照的に知的で落ち着いた雰囲気の持ち主。初登場時のクリスマスパーティーでのダサいクリスマスセーターを着たマークのぶっきらぼうな態度、ブリジットへの「ありのままの君が好き」という台詞に象徴されるように、不器用ながらも純粋な愛情を見せ本シリーズでのロマンスにクラシックな魅力を加えてきた。

しかし、今回の最新作『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』では、マークがスーダンでの人道支援活動中に亡くなってしまったことが明らかに…。

突如最愛の夫を失い悲しみに暮れながらも可愛い子どもたちの母親として日々奮闘するブリジットの前に、作中では心の大きな拠りどころとして時折優しい微笑みを浮かべながら彼女の前にマークは現れる――。

■「コリンとレネーが生み出す深みと絆、その積み重ねは、紛れもなくスクリーン上に表れている」
監督のマイケル・モリスはマークの存在について、「様々な意味でこの映画の心臓であり、魂なんです。少なくともマークとブリジットの絆はそうです。私たちは最初から、必ず何らかの形で本作にマークを登場させようと思っていました」と語る。

「彼の存在は、正確に言うとフラッシュバックではありません。彼は映画の冒頭、大切な人を失う悲しみを経験したことがある人ならピンとくるような形で登場します」と明かし、「彼が現れるのは、ブリジットが厄介な状況に対処しやすくするための心のメカニズムなんです。肉体的にはそこにいなくても、マークはちゃんとそこにいるんです。私は観客にも同じような感覚を体験してもらいたかった。とてもリアルに感じるのに、実際には存在しないのだと気づく…少なくとも、最初に思い浮かべたものとは違うことに」と監督。

「コリンとの撮影はとても有意義なものでした。彼とレネーがそれぞれのキャラクターを再び演じることで、これまで彼らが共に築き上げてきたものにさらなる深みと歴史が生まれています。彼らのほんの一瞬のやり取りがより愛おしく、そして同時により悲しく感じられます」と語り、長年シリーズを支えてきた“心臓”であるマークがいかに本作において重要な役割を持っているかを力説。

続けて、「コリン・ファースと仕事をしたのは初めてでしたが、彼がマーク・ダーシーになりきる姿に感銘を受けました。先ほどまでそこにいたコリンが、その場を少し離れて準備を済ませ戻ってくると、もうそこにはマーク・ダーシーが立っているんです。そしてコリンとレネーの関係性もまた同じくらい素晴らしい。これほど歴史あるシリーズで、コリンとレネーが20年かけて築き上げたものに携わることができたことはとても幸運だと思います。彼らの演技が生み出す深みと絆、そしてその積み重ねは、紛れもなくスクリーン上に表れているんです」と語り、アカデミー賞受賞歴を持ちハリウッドを代表する名優たちの存在感と緻密な演技を絶賛している。

寂しさを残しつつ、数十年に渡るブリジット・ジョーンズの旅路は本作で完結。最愛の夫を亡くし深い悲しみを抱きながらも、再び人生の扉を開こうと明るくポジティブに生きるブリジットの“いま”と、大切な家族や新たな出会い、そして仲間たちと過ごす時間のなかで彼女が迎えるエンディング。

そんなブリジットを温かく優しく見守るマークの姿にも注目だ。

『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』は4月11日(金)より全国にて公開。





(シネマカフェ編集部)

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