村上春樹「なんかちょっと不思議な組み合わせですね」と語るジョージ・ハリスンとデュアン・エディの共作曲とは?

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2025年03月31日 20:20  TOKYO FM +

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村上春樹「なんかちょっと不思議な組み合わせですね」と語るジョージ・ハリスンとデュアン・エディの共作曲とは?
作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00〜19:55)。3月30日(日)の放送は「村上RADIO〜二人の伝説のギタリスト チェット・アトキンスとデュアン・エディ〜」をオンエア。今回は1950年代後半〜60年代に活躍したアメリカのギタリスト、チェット・アトキンスとデュアン・エディに焦点を当てました。さらになんと、収録時に来日していたイギリスのロックバンド「ポリス」のギタリスト、アンディ・サマーズの飛び入り出演も!

この記事では、後半2曲(デュアン・エディ)について語ったパートを紹介します。



◆「(Dance With The) Guitar Man」Duane Eddy
デュアン・エディはデビュー以来ずっと、ジェイミーというフィラデルフィアの小さなレコード会社からレコードを出していたのですが、1962年にRCAビクターに移籍します。大メジャー・レーベルですね。マイナー・レーベルのスターをメジャー・レーベルが札束を積んで引っ張ってくるというのは、この時代にはよくあることでした。

RCAはその前に、エルヴィスを同じようにサン・レコードから引き抜いています。その結果、エディは本拠地をアリゾナ州フェニックスから、ナッシュビルの一流スタジオに移すことになります。

エディはRCA移籍後すぐにヒットをとばします。「ギター・マン」です。Dance With The Guiter Man。これもエディとヘイズルウッドの共作、サキソフォンはジム・ホーンです。全米ヒットチャートの12位まで上がりました。レコーディングはフェニックスでおこなわれたのですが、バックコーラスはハリウッドでオーヴァーダブされました。コーラス・グループはレベレッツとクレジットされていますが、グループの実際の名前はブロッサムズ、ダーレン・ラヴが参加しています。

◆「The Trembler」Duane Eddy
エディはどういうわけかアメリカ本国より、英国での人気が高く、レコードの売り上げも英国のほうが目覚ましくて、イギリスの若者たちの間で一種カルト的な存在になっていたみたいです。ビートルズのギタリスト、ジョージ・ハリスンも10代の頃からデュアン・エディの熱心なファンでした。そして1987年に英国で2人は共演し、レコーディングしています。曲は「The Trembler」。作曲のクレジットはラヴィ・シャンカールとデュアン・エディとなっています。なんかちょっと不思議な組み合わせですね。聴いてください。ジョージ・ハリソンは憧れのエディのバックで、いかにも楽しそうにスライド・ギターを弾いています。

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3月30日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 4月7日(月)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:村上RADIO〜二人の伝説のギタリスト チェット・アトキンスとデュアン・エディ〜
放送日時:3月30日(日)19:00〜19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/
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