
31日、歌舞伎俳優の尾上菊之助さん、尾上丑之助さん親子が、東京・神田明神で「八代目尾上菊五郎、六代目尾上菊之助 襲名披露『お練り』」を行いました。
【写真を見る】【尾上菊之助】八代目『菊五郎』襲名を前に神田明神で「お練り」 約2000人ファンが祝福
菊之助さん、丑之助さんは、歌舞伎座5・6月公演「團菊祭五月大歌舞伎」「六月大歌舞伎」を開催。それぞれ八代目尾上菊五郎、六代目尾上菊之助を襲名します。
神田明神の参道や境内には、約2000人が集まり、「八代目!」「六代目!」「音羽屋!」と、祝福の掛け声が飛び交いました。
境内では、ラッパーで菊之助さんの友人であるZeebraさんがパフォーマンスを披露。“東西エブリワン!”と、英語混じりでファンに呼びかけるなど、斬新なスタイルで音羽屋の歴史を紹介し、“さあ、ニューヒーロー八代目だ!”と襲名を祝福しました。
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その後、襲名の成功祈願を済ませた菊之助さんは“御神前に、ご報告させていただきまして、八代目菊五郎、そして六代目菊之助、これからがスタートでございます”と、報告。
丑之助さんも“襲名への、菊之助になる決心が固まった気がします”と気を引き締め、“雨の中、こんなに大勢のお客さんがいらっしゃったことは、本当に嬉しかったです”と、話しました。
Zeebraさんの出演について、菊之助さんは“最初、父からお練りに来てくださった皆様に、音羽屋のことやお練りの説明を、どなたかにしていただいたらどうかという提案がございまして、父とZeebraさんのお母様が、昔から交流がございまして”と、経緯を説明。
“伝統と革新を続けてきたのが、音羽屋の歴史でございます。これからも古典を守りつつ、異なる文化と交流してエネルギーを生み出すことを力強く進めていきたいと思います”と、意気込みを語りました。
また、祖父と父が名乗ってきた「尾上菊之助」の名を受け継ぐ、丑之助さんは“父と祖父が、ここまで大きくしてくれた菊之助という名跡なので、私もどんどんいろんなことに挑戦して、大きくしていきたいと思います”と、力強く誓いました。
菊之助さんは“襲名と申しますのは、先人たちから名跡を受け継いで、技や心を受け継ぐものでございます。諸先輩方、同輩の皆さん、ご来場いただくお客様の力をお借りして、1年間の襲名披露頑張って参りたいと思います”と、今後1年以上続く襲名披露に向けて、抱負を語りました。
また、「お練り」には、尾上菊之助さんの父、七代目尾上菊五郎さんのほか、母で女優の富司純子さん、同じく姉の寺島しのぶさん、甥の尾上眞秀さんら、音羽屋の人々が顔を揃えて華を添えました。
【担当:芸能情報ステーション】
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