“嵐の父”を送ったのは二宮和也だけ、春の再集結コンサートも流れた背景に「timeleszへの計らい」

　3月17日に営まれた小倉智昭さんのお別れ会に、嵐の二宮和也が参列した。

「生前の小倉さんは音楽をこよなく愛していたことから、会場は行きつけだった老舗ジャズクラブの『ブルーノート東京』が選ばれました。二宮さんは献花を終えると、目を潤ませながら報道陣の取材に応じました」（スポーツ紙記者、以下同）

　小倉さんのことを“お父さん”だと話し、

「嵐がテレビに根付くように“こいつらのこと頼むね”と周囲に紹介してくれたり、とにかくかわいがってもらったんだとか。小倉さんは嵐のコンサートに何度も足を運んでおり、メンバーが出演するドラマや映画などをよく見ていてくれたことにも感謝を述べていました」

　嵐と小倉さんの“出会い”は、1999年にハワイで行われたデビュー会見だったという。

「当時、小倉さんは生中継で嵐へのインタビューを行っていました。嵐と初めて直接、会話をしたときに、小倉さんの琴線に触れるものがあったのだと思います」

　こう話すのは、小倉さんとの共演経験もある芸能リポーターの川内天子さん。

「小倉さんは、仕事で会う人や興味がある人、周りからすすめられた人の曲を必ず聴いていました。たくさんの音楽に触れてきた中で、新しく嵐の5人がデビューすることにも注目していたと思います。そして、生中継のインタビューによって“見守ろう”という思いを抱いたのではないでしょうか」（川内さん、以下同）

旧ジャニに関係なく、本音で接する人

　2006年に『嵐の宿題くん』(日本テレビ系)がスタートして、嵐の冠レギュラー番組で小倉さんと共演するようになると、

「そこからさらに縁が深まっていったように思います。小倉さんは、嵐が旧ジャニーズ所属だからといって構えた態度をとることはせずに、自分がいいと思った相手には嘘なく本音で接する人です。それも気さくに“おう、おまえら!”などと声をかけて、上下関係も感じさせない。そういったところから、特別な信頼関係が生まれたのかもしれませんね」

　心が通じ合っていた嵐と小倉さん。しかし、お別れ会に参列できたのは二宮だけだった。

「この日、相葉雅紀さんは主演舞台の公演があり、櫻井翔さんはメジャー開幕前日の東京ドームを取材した後、キャスターを務める日本テレビ系の『news zero』に出演していました。松本潤さんと大野智さんも、参列できないやむを得ない事情があったのかもしれません」（前出・スポーツ紙記者）

　二宮以外の4人も、ブルーノート東京に向けて思いを馳せていたことだろう。

「もちろん、彼らも行きたい気持ちはやまやまだったと思いますが、その場にいなくてもそれぞれの中でお別れをしていれば、小倉さんはわかってくれる人だという気がします」（川内さん）

　2020年末をもって活動を休止したままの嵐。小倉さんのお別れ会での“再集結”は叶わなかったが……。

「2024年11月3日に、嵐はデビュー25周年を迎えました。旧ジャニーズのグループが“周年”を迎える際は、派手にコンサートなどを行うのが通例です。しかし、活動休止中の嵐は、MV配信や過去のコンサートの上映といった企画だけで、ファンが直接会える機会はありませんでした」（前出・スポーツ紙記者、以下同）

報じられていた2025年春の“再集結”

　一方、昨秋に複数のメディアが、嵐が2025年春に“再集結”のコンサートを行う予定だと報じていた。

「しかし、4月に入って春真っ盛りですが、今のところそのような発表はありません」

　では、嵐のメンバーの近況はというと、

「二宮さんは、朝ドラ『あんぱん』への出演や、新たに映画『8番出口』で主演を務めること、4月からバラエティー番組『ニノなのに』がTBS系でレギュラー化されることなどが発表されました。また、相葉さんと櫻井さんと松本さんはそれぞれが7月クールのドラマで主演を務めることが内定していると報じられています。4人とも、司会に俳優にバラエティーにと、とにかく多忙な日々を送っています」

　唯一、グループの活動休止以来、芸能活動を休んでいる大野は、

「出資している宮古島のリゾートホテルで、友人を呼んだプレオープンを行うなど、開業間近だといわれています。しかし現在、リゾートホテルの大きな看板の目の前に《関係者以外立ち入り禁止!!》と書かれた置き看板が設置されているそうです。もしかしたら、一般客を招き入れるのは少し先なのかもしれません。ただ、今も島での暮らしを満喫しているようです」

　こうした状況から、

「報じられていた春のコンサートは“お預け”になったと考えてよいでしょう」（芸能プロ関係者、以下同）

　“再集結”を待ちわびるファンにとっては少し寂しいかもしれないが、

「嵐自身のスケジュールの影響だけではなく、後輩たちへの計らいでもあるようなんです」

　どういうことか。

「嵐がグループエージェント契約を結ぶSTARTO ENTERTAINMENTで、今もっとも勢いのあるグループがtimelesz。オーディションで加入した新メンバーを含めた新曲を配信リリースして、6月にはアルバムも出します。今の彼らは、オーディションの盛り上がりのまま、さらにブレイクしていきたいというタイミングなのです」

再び5人がそろう日は来るのか

　嵐のメンバーもそれに力を貸しており、

「櫻井さんは最終審査で司会を務めていました。また、新生timeleszの初バラエティーは日本テレビ系の二宮さんの冠番組『ニノさん』でしたし、YouTubeの『よにのちゃんねる』でも頻繁に話題にしています」

　そんな中、嵐が大きな動きを見せると、

「世間の注目が嵐に集まってしまい、timeleszの勢いに水を差すことになるかもしれません。嵐は、櫻井さんと二宮さんだけでなく、それぞれが後輩たちと今も関わりを持っています。後輩思いの彼らだからこそ、春の嵐は“お預け”という結論を出したのかもしれませんね」

　では、再び5人がそろう日はいつになるのか。

「コンサートは、デビュー25周年を迎えたことの感謝をファンに伝える意味も併せ持っています。そのため、デビュー記念日である11月3日の付近が候補として考えられるのではないでしょうか」

　再び5人でファンの前に立つという“宿題”の、提出期限が迫っている!?

川内天子　1979年に『ルックルックこんにちは』（日本テレビ系）で芸能リポーターデビュー。以来、『アッコにおまかせ!』（TBS系）など数々のワイドショー番組や情報番組に出演する