
宮舘涼太(Snow Man)が映画『火喰鳥を、喰う』に出演することが発表された。
10月3日から全国公開される同作は『第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞』を受賞した原浩の同名小説を実写映画化するもの。ある日、主人公・久喜雄司のもとに戦死したはずの祖父の兄・貞市が書いたという謎の日記が届き、「火喰鳥、喰いたい」という生への執着が記されたその日記を読んだ日を境に、雄司と妻・夕里子の周囲で不可解な出来事が頻発するようになるというあらすじだ。
久喜雄司役に同作が映画単独初主演作となる水上恒司、夕里子役に山下美月がキャスティング。監督を『超高速!参勤交代』シリーズなどの本木克英が務め、脚本を『ラーゲリより愛を込めて』などの林民夫が手がけた。
映画単独初出演となる宮舘涼太が演じるのは、どこか怪しく危険な空気をまとう謎めいた男・北斗総一郎役。怪異現象に造詣が深い北斗は、大学時代の後輩である夕里子からの依頼を受け、彼らが巻き込まれている不可解な「現象」の解明に乗り出すが、夕里子への異様な執着を見せる。
北斗総一郎というキャラクターについてプロデューサーの横山和宏は「ヒロイン・夕里子の旧知の間柄で怪異現象への造詣が深い人物で、無遠慮なほどの夕里子への執着とともに非現実的なことを理屈付けする山師的な怪しさを併せ持っています」「宮舘さんが時代劇や舞台等で培われたお芝居とともに、ご自身が持つ高潔で情熱的な一面がそのキャラクター像に繋がるのではと思い、今回オファー致しました」「主人公・雄司役の水上さんと夕里子役の山下さんとの三角関係を構築する役の上でも、宮舘さんの存在感は際立っており、彼以外に北斗役は考えられません」とコメント。
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水上は「すごく難しい役ですし・・・絶対的な“こういうふうにあるべき”というものがない役なので、(当初は)やっぱりすごく迷われていました」「舘さんのご経歴というか、お立場の方が、僕らの前で『悩んでいる』っていうことを包み隠さずにちゃんと明かしてくださっていたので、その姿はやっぱり僕は信用できるなと思いました」と明かす。
山下は「たくさんあった長台詞もほとんど失敗せずに完璧にこなしていらっしゃって。軽々やっているように見せつつ、すごく努力の方なんだなというところもお見受けしました」「根がすごく明るくて、みんなを和ます力を持っているからこそ、あの北斗の独特な空気感を自ら考えて作り出していらっしゃるところがすごく面白くて、ずっとお芝居を観ていたいなと思えるような方でした」と述べている。
【宮舘涼太(Snow Man)のコメント】
・撮影を終えた心境について
本読みの時はキャストの皆さんも初対面の方々ばかりだったので、北斗という役をアピールするためにも準備をしていたのですが、(実際に本読みに臨むと)僕の予想を遥かに超えていて。北斗は役柄としても説得力や本編を引っ張っていく重要な役だと自覚していたので、“これはちょっと頑張らないとな”と感じました。実際に現場でお芝居をしてみると、皆さんと話し合いながら作り上げていくという過程が、今回とても大きかったなと思いました。みなさんに助けていただきながら北斗というキャラクターを演じ切ることができたかと思います。
・本木組について
大変ありがたいことに、本木監督とご一緒させていただくのは今回で(『映画 少年たち』以来)2回目で、本読みの前の段階からお会いさせていただきました。“北斗ってこういうことだよね”とか、監督が思う北斗像というものを一からお話しさせていただきながら、ともに北斗というキャラクターを作り上げていった感じはありました。監督の中でのビジョンがすごくはっきりされているので、僕が持っていた北斗像と監督が思い描く北斗像が、劇場ではリンクして映っているんじゃないかなと思います。
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Snow Manというグループに所属しているのですが、単独での映画出演は今回が初めてです。こんなに長台詞を言うのは今まで経験をしたことがなかったですし、(劇中では)特殊メイクもさせていただいて…。エンターテインメントを届ける身としましては、宮舘涼太としても(これまでとは)違ったジャンルですし、新たな一歩を踏み出せたというのもこの作品のおかげだと思っています。この作品に巡り会えたことも自分としてはありがたいことですし、どんな映像に仕上がっているのかということもすごく楽しみです。