大阪地検検事出身の亀井正貴弁護士は1日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜午前8時)にリモート生出演。中居正広氏の女性トラブルに端を発した一連のフジテレビの問題で、3月31日に公表された第三者委員会の調査報告書の内容を評価した上で、報告書に記されていた女性側の覚悟を「衝撃的だった」と感想を語った。
調査報告書は本記だけで273ページ、別冊の役職員アンケート結果や要約版など含めて394ページに及び、その中で中居氏と女性のトラブルについて「『業務の延長線上』における性暴力であったと認められる」と認定。トラブル後の中居氏とフジテレビ社員B氏の詳細なやりとりにも触れている。
亀井氏は「最初は中間報告くらいしかできないのではないか、と思っていた。死に物狂いでやれば、なんとかできるくらいかな?くらい(の認識)だったんですが、400ページに及ぶ報告書は私も見たことがない。おおむね50〜60ページくらいまでが普通だと思う」と、その異例さを指摘。「性被害に前半部分でページを割いていた。もっとガバナンスについて、事実を踏まえたところで来るかと思ったが、性加害に本丸を置いてきた」と、驚きをもってコメントした。
その上で「だいたい、事実関係は予想できた内容だが、印象はやはり、えげつない。このえげつなさが与える影響は非常に大きいと思う」とコメントした。
踏み込んだ内容がどうか問われると「踏み込んでいますね」と明言。「事実認定も、証拠の集め方もかなり踏み込んでいる。広範囲に広げた上で、一定の問題については掘り下げている」と評した。
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さらに「いちばん衝撃的だったのは、(女性)Aさんが守秘義務を解除していいと」と、女性Aさん側が第三者委側に対し、全面的な守秘義務解除要請に同意していたことに言及した。中居氏側が守秘義務の解除に応じなかったことで、第三者委は「双方が守秘義務を負っている状態でヒアリングをした」としたが、亀井氏はこの点について「(守秘義務解除は)事実を明らかにしていい、ということですから相当の覚悟を持っている。自分に打撃は来るけど、それ以上に中居さんへの打撃が大きい。場合によっては刑事事件になり得るところまで(Aさんが)覚悟を決めているところが、非常に印象深い」と語った。
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