岩屋毅外相=3月22日、東京都港区 岩屋毅外相は1日の記者会見で、2〜5日の日程でブリュッセルを訪問し、北大西洋条約機構(NATO)外相会合に参加すると発表した。米国が主導するロシアとウクライナの停戦協議を中心に議論を交わす。
近年、NATOは日本を韓国、オーストラリア、ニュージーランドと共にインド太平洋地域のパートナー国と位置付け、連携を強化している。
岩屋氏は会見で「欧州・大西洋、インド太平洋の安全保障が不可分であるとの認識の下、同志国間の協力について議論を深めたい」と語った。
会合では、東・南シナ海で覇権主義的行動を重ねる中国や、ロシアとの軍事協力を強化する北朝鮮への対応など地域情勢も協議する。
ブリュッセルで、岩屋氏は先進7カ国(G7)外相会合や日米韓外相会談も行う。G7外相会合では、トランプ米政権による追加関税などの保護主義的な経済政策が議題になる可能性もある。