門脇麦、「芝居に対してすごく熱い」田中圭と夫婦役で5度目の共演 舞台「陽気な幽霊」【インタビュー】

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2025年04月02日 08:10  エンタメOVO

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門脇麦 (C)エンタメOVO

 田中圭を主演に迎え、若村麻由美、門脇麦、高畑淳子ら豪華共演者で贈る舞台「陽気な幽霊」が5月3日から開幕する。本作は、20世紀を代表する劇作家ノエル・カワードによるウェルメイド・コメディー。1945年にはデヴィッド・リーン監督により映画化もされ、カワードの喜劇の最高傑作ともいわれている。今回は、熊林弘高の演出により新たな解釈で上演する。田中が演じる小説家チャールズ・コンドマインの妻ルース役の門脇麦に本作への意気込みや田中との共演について聞いた。




−本作への出演が決まったときのお気持ちを聞かせてください。

 演出の熊林さんとは3回目になりますが、何度もお仕事をさせていただくのはすごく幸せなことだなというのが最初の感想です。熊林さんはシリアスな内容の作品でご一緒していたので、コメディー作品も演出するのだと、観客としても楽しみで、興味が湧きました。

−これまで熊林さんの作品に出演してきて、印象に残っていることは?

 熊林さんは公演中も毎日、劇場にいらして(演出を)少しずつ変えるんです。例えば、恋人役に対して「すごく甘いせりふを羽交い締めにしながら話してください」とか「麦ちゃん、あそこのせりふなんだけど、馬乗りになって言ってみて」とか、せりふの言葉的な意味と肉体的なものを切り離して演出されるところが私は好きです。大変ではありますが、私も“肉体先行型”なので、毎回、面白いなと思いながら稽古をさせていただています。

−では、本作の脚本を最初に読んだときの感想を教えてください。

 私が演じるルースは、明るくはつらつとしているしっかりした女性です。これまでそうした役柄を演じることが今までなかったのですごく楽しみでした。それから、田中圭さん、若村真由美さん、そして高畑淳子さんをはじめとしたすてきな先輩の皆さまとご一緒できることがすごいことを光栄に思っています。今まで、同年代の共演者が多かったこともあり、先輩方とご一緒し、学びがある環境にある作品をやりたいとずっと思っていたのでとても楽しみです。日々、勉強でしかないと思うので、一生懸命努めようと思っています。

−田中さんとは夫婦役になりますね。

 はい。田中さんとは、デビュー作でまずご一緒しています。そのときは、私はクラスの一員で、田中さんは隣のクラスの先生役でした。それから数えて、今回、5回目の共演です。芝居に対してすごく熱い方で、その熱さに憧れます。映像の現場ではお稽古期間がしっかりとあるわけではないので、今回、がっつりとお稽古をするという経験ができるのが楽しみです。

−これまでの田中さんとの共演で印象に残っている出来事は?

 「リバーサルオーケストラ」というドラマでご一緒していたとき、撮影しながら音楽の練習もしなければいけなかったので、現場でみんなで必死に毎日頑張っていたのですが、田中さんはサラッとやられていて。指揮者の役で絶対に大変だったはずなので影でものすごく努力をされていると思いますが、その努力が本当に見えない。その姿がすてきだなと思っていました。

−ところで、門脇さんは映像作品でもご活躍されていますが、舞台に立たれることに対してはどのような思いがありますか。

 気持ちの面では変わらないですが、舞台はカメラが寄ってくれるわけではないので、声や体の所作で伝えなければいけないと思います。映像で1歩右にずれるのと、舞台で1歩右にずれるのでは意味が全然変わると思っていて。舞台では、その1歩にどう感情をもたせるのかという意味合いを試行錯誤する時間が必要であるとも思います。そのための稽古期間で、そこには違いが絶対的にあると思います。声を大きく発声するのも舞台ならではだとは思いますが、体の使い方に意味を持たせるということが、私の中では映像と舞台の一番大きな違いです。

−舞台の面白さはどんなところに感じていますか。

 1カ月も1つの作品に同じメンバーで稽古に取り組み、試行錯誤できる時間は役者の原点なのではないかと思います。映像では、「今日のシーンの自分、少しいまいちだったな」と思っても、もう撮影し直すことはないですが、舞台は毎度毎度試せるので、それが私の好きなところです。

−エンタメOVOでは、「ねじまき鳥クロニクル」出演時にも取材をさせていただきましたが、「ねじまき鳥クロニクル」もまた難しい作品だったのではないかと思います。

 インバル・ピントの作品はまた大変さが違うと感じています。

−インバルさんの作品の大変さというのはやはり身体表現の難しさですか。

 もちろんそれもありますが、インバルはダンサーなので、役者のあれこれは自分たちでやらなくてはいけないところが大きいんです。(インパルとのクリエイトで)演出されずとも成立させる力は養えたのではないかと思います。インバルの作品では、芝居について自分たちで生み出していく必要があったので、自分たちでやらないと完成しないという点は、初めての経験でした。ただ、意外にも私はそうしたやり方が好きだなと気付きました。

−すでに2025年が始まって数カ月が経ちますが、今年はどんな1年にしたいですか。

 今年は舞台をはじめ、長尺の作品が続くので、とにかく健康に気を付けて、現状維持に努めながら、ご一緒する皆さまと楽しく、そして一つ一つに心を込めて仕事をしていきたいと思います。

−健康維持のために何かしていることはありますか。

 毎日、お弁当だと栄養が偏ってしまうので、野菜スープを作って現場に持っていったり、少しでも栄養価が高くなるように五穀米を炊いておにぎりにして持っていったりしています。実は、舞台に出演しているときの方が映像よりもケアはしやすいんですよ。撮影が深夜まで続くということもないですし、朝、極端に早いこともないので、そういう意味では舞台の方が健康的な生活にはなると思います。

−今年、挑戦したいことはありますか。

 沖縄に行きたいです。ずっと行きたいと思っているのですが、なかなかチャンスがなくて。子どもの頃、毎年、家族と一緒に沖縄の島に行ってシュノーケリングをしていたんです。なので、またシュノーケリングをして海を感じたいです。それから、ベトナムのフーコック島にも行きたい。海外のリゾート地に行ったことがないので、ラグジュアリーな旅をしてみたいです。普段は、釣りが好きなので、釣りによく行きますが、たまには美しいホテルに泊まってプールでのんびり遊ぶという旅をしてみたいです。

−改めて公演に向けての意気込みと読者へのメッセージをお願いします。

 次々と大変なことが起こるというコメディーですが、会話のやり取りやそのテンポ感でクスクスと笑える作品になると思います。そこに熊林さんの重厚感のある演出が加わり、コメディーの要素も演出も両方楽しめる作品になると思うので、気楽に見ていただけたらと思います。

(取材・文・写真/嶋田真己)

 舞台「陽気な幽霊」は、5月3日〜29日に都内・日比谷シアタークリエで上演。追加公演(5月12日18時)が決定。


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