普段は7人のダンサーを歌で支えている7号車のタカシと11号車のシューヤ。その号車ナンバーから“せぶいれ(セブンイレブン)”と呼ばれる2人は、超特急の楽曲をアコースティックバージョンとしてアレンジして歌唱する、新たなプロジェクト“アコースティック超特急”を昨年始動させ、昨春初のライブ『せぶいれのうた』を行った。普段の超特急ライブとの最大の違いは生バンドをバックに歌うことで、1年ぶりとなる今回の公演でもギター、ベース、ドラム、キーボードの演奏をBGMに、ステージ上に作られた階段から2人並んで入場。互いに向き合い、まずは「a kind of love」のサビを美しいピアノの音色とともに届けて、ピッタリと寄り添ったロングトーンでライブの幕は開いた。歌声のみならず、歌詞に合わせてタカシがシューヤの肩に手を回して寄り添ったりと、視覚面からも2人の親密さをアピール。シューヤを見て“君のいるココが居場所なんだよ”とステージを指差したタカシは“この先の未来 君と描いて行きたい”と歌う落ちサビで朗々たるロングトーンを響かせた。
鍵盤をメインとした演奏で歌い上げた「refrain」では主旋律とハモりを自在に入れ替え、「Thinking of you」では動きの細かい難しいメロディをピアノに乗せたファルセットで美しくたどっていく。さらに、繰り返されるギターのピッキング音で始まったのが「You Don’t Care」。エモーショナルなボーカルを掛け合い、曲が持つ幻想的な切なさを増幅させて『せぶいれのうた』ならではの、大人で上質なムードを醸し出してみせた。昨年はベース、ドラム、キーボードと3ピース編成だったバンドに今年はギターが加わったことで、それぞれの楽器の特性を活かしたセットリストもより多彩なものに。最終日の大阪公演では「最初は“アコースティック超特急”ということでバンドの音数も少なめにしたけれど、やってみるとギターも欲しくなった」と、4ピースになった理由をタカシが明かした。
再び立ち上がっての「Call My Name」ではアッパーに攻めまくり、“C’mon up!”のコールで客席のペンライトが突き上がると、さらに“せぶいれNo.1!”とブチ上げる。8号車とバンドとの一体感を楽しんでから、初日公演では体調不良でライブを欠席した1月からを振り返って「療養期間中8号車の声を聞いて本当に救われました。だから、こうやって再び笑顔で大好きなみんなと会うことができてるんだなと思います」とタカシが感謝。「僕たちにしかない何かがあると信じているので、超特急と同じく僕たち2人もパワーアップできるように、もっともっと頑張っていきたいなと思います」と宣言した。シューヤも「2人でライブができているのは幸せなこと。だから1回1回を大切にしたい」と語り、東京公演でも「やっぱツインボーカルですね!気持ちいいですよね!」と笑顔。大阪での最終公演では、2人での雑誌連載やテレビ出演などのメディア露出が増えていることにも触れて「これからも2人で楽しんで音楽を届けていきたい」と伝えた。
そんな2人の想いを歌で届けたのが、日々を生きる葛藤をつづった「EBiDAY EBiNAI」。アカペラでサビを順に歌いつなぎ、声を重ねたところでバンドが入るオープニングも感動的で、力強さと透明感を併せ持ったボーカルに8号車の拍手が湧き起こった。歌メロのアレンジやオブリガードも自由自在に、鍛え上げられたボーカル力を発揮したのに加え、タカシは“僕はうずくまって”という歌詞で実際にしゃがみ込んだり、シューヤが渾身の力で“Call my name”と声を轟かせる場面も。そのパフォーマンスには彼らのリアルな想いがにじんで、ロックなギターソロとともに8号車の胸を熱くする。続いて『せぶいれのうた』ならではのアレンジで8号車を驚かせたのが「Star Gear」だ。最初はピアノメインで壮大に届け、タカシの「ラストスパート、まだまだ盛り上がっていくぞ!」という号令でバンドがインして以降は、2人でラップを掛け合って躍動感たっぷりにアプローチ。エレクトロな原曲の見事なメタモルフォーゼに会場は熱を帯びた。
【セットリスト】 M1:a kind of love M2:Whiteout M3:Hey Hey Hey M4:refrain M5:Thinking of You M6:You Don't Care M7:星屑のダンスフロア M8:Full moon M9:Fashion M10:Call My Name M11:EBiDAY EBiNAi M12:Star Gear M13:AwA AwA M14:宇宙ドライブ M15:Burn! M16:Yell