トークショーのステージに上がったマックス・フェルスタッペン&角田裕毅(レッドブル) 4月2日(水)、TOKYO BAY(お台場・青海)で開催された『F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2025』において、ドライバートークステージが行われ、オラクル・レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンと角田裕毅が出席した。
トークショーのステージに上がった角田は、司会のピエール北川氏に「レッドブル・レーシングのドライバーとしてようこそ、そして日本へおかえりなさい」と迎えられると、「ただいま!」と挨拶。ファンからは大きな拍手が送られた。
「まずはみなさん、来てくれてありがとうございます。まさかこんなに日本が寒いとは思ってなかったですけど、カイロを久しぶりにいっぱい買って温まっています」
「今の気持ちは、けっこう普通です。勝手に気持ちは上がっていくかな、というか、これ以上ないシチュエーションだと思います。初めてのレッドブル・レーシング、最初のレースはまさかのホームグランプリで、ホンダさんとレッドブル・レーシングの最後のコラボレーション(のシーズン)。何かの巡り合わせなのかなというくらい重なっているので、みんなで楽しむしかないなという思いです」
一方フェルスタッペンも「本当にリラックスしている。ぐっすり眠れたし時差ボケもない。ここに来れて本当にとても嬉しく思っているよ」と、日本に到着してからリラックスしていることを明かした。
フェルスタッペンと角田は、このトークショーの前にF1マシンのデモランイベント『Red Bull Showrun x Powered by Honda』に参加し、歴代のレッドブルのF1マシンをドライブ。フェルスタッペンはRB16Bを走らせたことについて、「東京の真ん中でクルマを走らせることができてとても嬉しく思っている。僕にとって思い出のクルマで、最初のチャンピオンシップを獲得したクルマでみんなの前で走ることができて最高だったよ」と感想を述べた。
角田はレッドブルRB7でのドライブについて、「東京でF1カーを走らせるというのは、子供の時に思い切った想像をして出てきた夢の世界のようです」とコメント。それに加えて、レッドブルドライバー4人がいっせいに集まるのはこれが史上初めてだったという。
そして話題は、この日本GPに向けて用意されたスペシャルカラーのヘルメットに。角田のヘルメットは歌舞伎役者の市川團十郎さんが監修したデザインのもので、「まじかっこいいですね」とかなり気に入っているようだ。フェルスタッペンのヘルメットは白地に花がデザインされており、「クリーンな、白と赤の日本的なカラー。クルマだけでなく、シューズもヘルメットもスーツもすべて日本仕様で、鈴鹿はホンダにとって特別な場所なので、素晴らしい週末になると期待している」と、まさにこの日本GPのために用意されたものであることを強調した。
わずか15分ほどのステージだったが、フェルスタッペンも角田も大いにファンを楽しませた。最後にフェルスタッペンは「ホンダ勢の一員としてベストを尽くしてきた。みんなで力を合わせたことで4回のチャンピオンシップを獲得することができたが、最初はそんなことができるとは思っていなかった。大成功だよ。今週末はホンダとの最後のレースになるが、僕はまだ若いしこれからどうなるかわからない。とりあえずはさようならだけど、一生のさようならではないかもしれないね。ずっと僕をサポートしてくれたみなさんに感謝したい」と語り、“とりあえず”の別れを告げた。
角田も「これ以上ないシチュエーションだと思いますし、こういったいろいろなプレッシャーと、いいプレッシャーと、みんなから期待していただけることが人生で重なることはなかなかないと思うので、それを楽しむことがめちゃめちゃ楽しみです。鈴鹿自体も好きですしね。正直(パフォーマンスを発揮するまでに)時間は少しかかると思います。そこまで簡単じゃないですし、FP1からできるだけクルマを理解して、ポイントを獲りにいきたいです」とコメント。最後はステージ上からスマホで観客席の写真を撮って、ステージを後にした。
■ファッションブランドは「ひとつのツール」
その後、角田は単独で登壇し、プライベートに関する話題に。F1ドライバーとして日々忙しくしている角田だが、プライベートはどうしているのかという質問に対し、この2日間は忙しくしているものの、その前に時間を作って登山をしたことを明かした。
「自然が見たくて。僕は自然を見るのが大好きで、ひとつのリセット方法というか、時間を作ることによって頭を休ませてモチベーションに繋げていくんです。3週間連続レースの時もよくやっています」
また角田は、ヘルメットを被ってマシンに乗り込めば雑音を断ち切って自分の世界に入ることができるとのこと。こういった思考の切り替えができることについて「そういう性格なのでは」と語っていた。
また角田は先日自身のファッションブランド『VENTI DUE』を立ち上げた。これは角田のカーナンバーである『22』をイタリア語にしたものだ。ブランド立ち上げの目的は「自分の趣味に触れる時間があまりないし、もうちょっとファンのみなさんと近くで何かをしたかったので、僕がこういう服が好きだというのを(ファンのみなさんに)繋げるひとつのツールとしてやりたかった」という。
F1日本GPの期間中には白子駅にポップアップストアもできるということで、「僕の世界観を出せるようなお店にしたいなと思っています。チラッと見るだけでも嬉しいので、僕がどういった服が好きかというのをチェックしてみてください」と宣伝。レースやイベントだけでなく、ファッションを通してもファンとの交流を図る角田だった。
[オートスポーツweb 2025年04月03日]