ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』合同インタビューに登壇した(左から)ボブ・ゲイル氏、ロバート・ゼメキス氏 (C)ORICON NewS inc. JR東日本四季劇場[秋]で6日から劇団四季海外新作ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が上演される。開幕に先駆け3日、最終通し舞台稽古・合同インタビューが都内で行われ、共同創作者で原作の映画監督であるロバート・ゼメキス氏、同じく共同創作者で映画に続き舞台の脚本を務めたボブ・ゲイル氏が出席。舞台化にあたって乗り越えたことを語った。
【舞台カット】バック・トゥ・ザ・フューチャーの世界観を完全に再現 インタビューにはほかに、作詞・作曲のグレン・バラード氏、演出のジョン・ランド氏、デザインのティム・ハトリー氏が参加した。
記者から「舞台化するにあたって苦労したこと」を聞かれ、ゲイル氏は「いちばん大事なことは、映画のコピーではないということです。本当にミュージカルシアターがいちばん輝くものにしたい。映画でできたけど舞台ではできないことも当然あります」とし、「例えばスケートボードのチェイスのところ、リビアのテロリスト、犬、赤ちゃん、この辺はカットせざるを得なかった」と明かした。
続けて「でも舞台をうまく使って最高の物にすることを考え、ジョン・ランドさん、ティム・ハトリーさん、そしてグレン、アラン(原作映画音楽のアラン・シルヴェストリ)と話し合って、すばらしいミュージカルをつくりあげるということで、気に入っていただけたようでうれしいです」と笑顔を見せた。
ゼメキス氏は「ボブがすべて言ってしまった」として笑いを誘いながら、「ミュージカルでは音楽が一番大事で、音楽を使ってストーリーを進めたり、キャラクターを掘り下げたい。アランとグレンと話しあった。音楽と一緒になってストーリー自体を映画以上に高めたところがある」と語った。
またゲイル氏は「よく映画のパート4は作らないのかと聞かれるんですが、もし作るなら、もう一度、最初にパート1を観たときと同じくらい感動してワクワクするようなものであれば作ると言ってきた」とし、「このミュージカル版がそれだと思うんです。世界中でこのミュージカルを観た方は幸せだとかワクワクしているという感想を言ってくださっている。まさに初めて『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の映画を観たときと同じ感動を覚えているということだと思います」とミュージカル版を評価した。
本作は、1985年公開の同名映画シリーズ第1作を基に創作されたミュージカル。カリフォルニア州ヒルバレーに住むマーティ・マクフライは、変わり者の科学者、ドク・ブラウン博士が作ったタイムマシンで1955年へタイムトラベルすることに――。SF映画の金字塔と言われる、世界的に大ヒットした名作映画が舞台化され、2020年にイギリス・マンチェスター、2021年にロンドン・ウェストエンドで開幕した。開幕するや否や大きな話題となり、2022年には英国演劇界で最も権威のあるローレンス・オリヴィエ賞にて、最優秀新作ミュージカル賞を受賞した。2023年8月から2025年1月にはブロードウェイで上演。オーストラリアやドイツなど、世界各国での上演も予定されている。