ローソンのレッドブルシート喪失を受けて、ペレスが認識の変化を指摘「人々はいかにドライブが難しいかに気づいた」

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2025年04月04日 06:40  AUTOSPORT web

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2025年F1第2戦中国GP リアム・ローソン(レッドブル)
 セルジオ・ペレスは2024年末にF1から退いたが、依然として話題の中心人物のままだ。キャデラックF1チームが2026年のF1参戦の準備を進めるなか、ペレスの復帰の可能性をめぐる憶測が高まっている。

 今回のF1公式サイトとのインタビューで、ペレスは自身の将来について語っただけでなく、レッドブルをドライブすることの難しさについても強調した。これは、リアム・ローソンがRB21で苦戦したことでより鮮明になった現実だ。


■“ドライブすることの難しさ”への認識が変化

 レッドブルでマックス・フェルスタッペンとともに4シーズンを過ごしたペレスは、同チームのマシンの扱いがいかに難しいかということについて、多くの人々が過小評価しているという考えを明かした。今では、ローソンがレッドブルのRB21をうまくコントロールできなかったことで、認識は変わりつつある。

「特に昨年は、ドライバーとしての自分の実力を発揮できなかった。今、突如として人々は、このマシンをドライブするのがいかに難しいかということに気づいた」

 ペレスは、彼より前にいた他の有能なドライバーたちも、同様の苦戦を経験していたことを振り返り、レッドブルのマシンには独自の適応が求められるとの見解を強めた。

「僕はレッドブルに加入したが、以前には優れたドライバーたちが苦戦していた。アレックス(アレクサンダー・アルボン)とピエール(・ガスリー)だ。彼らは素晴らしいドライバーだが、苦戦した。僕はレッドブルで長い時間を過ごしていたので、みんなこのマシンをドライブするのがどれだけ難しいか忘れてしまった。だからトリッキーだった」

 ローソンがRB21からトップクラスのパフォーマンスを引き出せなかったことは、その難しさを浮き彫りにすることになり、ペレスの過去の結果に新たな視点が投げかけられている。キャデラックF1の取締役を務めるマリオ・アンドレッティは、「リアム・ローソンは、チェコ(ペレスの愛称)を非常に優秀に見せている」と指摘した。


■複数チームからアプローチも。ペレスは様々な選択肢を検討

 グリッドから離れたものの、ペレスは適切な状況下での復帰を否定していない。現在35歳のペレスは、復帰は自身の価値観や野心と一致するプロジェクトを見つけることが条件だと明かした。

「もし、復帰する十分な動機を与えてくれるプロジェクトが見つかり、チームが僕を信頼し、僕のキャリア、経験、そして僕がチームにもたらすことができるあらゆるすべてのことを評価してくれるなら、そのプロジェクトを検討するのはとても魅力的だろう」

 しかし、ペレスは決断を急ぐことはなく、むしろ次の行動に対して慎重なアプローチを取っている。

「そのために僕はすべての選択肢を検討し、自分のキャリアで次に何をするかを決めるために、少なくとも6カ月の時間を自分に与えた」

 ペレスはF1を去って以来、すでに複数のチームからアプローチを受けていることも明らかにした。

「非常に興味深いプロジェクトがいくつかある。アブダビ以来、いくつかのチームからアプローチを受けている。今はシーズンが始まったばかりなので、今後数カ月でいくつかのことが実現するだろう」

 噂されているペレスの選択肢のなかには、2026年にグリッドに加わるキャデラックF1のシートの可能性も含まれている。まだ何も確定していないが、マニュファクチャラー主導の新しいチームに参加する可能性は魅力的な機会となるかもしれない。

「僕たちは何人かの関係者たちと話し合っている。すべての選択肢を理解したら、決断を下すことになるだろう。僕にとって非常に明確なのは、意味のあるプロジェクトで、僕が楽しめるものである場合にのみ復帰するということだ」

 ペレスはF1で10年以上を過ごし、このスポーツが要求してくる犠牲をはっきりと認識している。復帰にあたっては、全力で取り組むことと、意欲が必要だと主張した。

「僕はすでにF1で長い時間を過ごしており、ほとんどのことをやってきた。一度立ち止まってみると、このスポーツのために人生でどれだけのことを犠牲にしてきたかということに気づく。だから、F1に全力で取り組むにはモチベーションが必要だ」

 ペレスの将来をめぐっては不確実性があるものの、ひとつだけ明らかなのは、彼が依然としてパドック内で大きな関心を集めているということだ。

「ドライバーとしての自分に人々が関心を持っていると知りながら、この立場にいるのは素晴らしいことだ。F1では人々の記憶は短い。数回のレースのうちに、彼らに忘れられてしまう」

「僕の立場が、F1で最も楽なものではなかったことはみんなが理解している。それに僕は、全体的には非常にうまくやってきた」

 ペレスが時間をかけて選択肢を評価する一方で、グランプリの状況は変化し続けている。2026年には大幅なレギュレーション変更が行われるため、ペレスは1年間レースから離れても復帰の可能性が妨げられることはないと確信している。

「自分にとって意味のあるプロジェクトがあるならば、2026年のレギュレーション変更もあるので、1年おいて復帰しても何の影響もないと思う」

 今のところペレスは候補のなかに残り、新たなチャンスが生まれるのを見守っている。彼の次の章がキャデラック、あるいは他のチームでのF1復帰になるのかどうかはまだわからないが、ひとつ確かなことは、ペレスはまだその扉を閉じていないということだ。

[オートスポーツweb 2025年04月04日]

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