WECシリーズからはクラスが除外されてしまったLMP2だが、2024年もル・マンには参戦資格が与えられ、多くのマシンが伝統の一戦に参戦した FIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブ、そしてIMSAは、次世代LMP2マシンのシャシーサプライヤーを決定するための入札プロセスを開始した。公開された文書によると、認可を受けるコンストラクターの数は4社から2社に減少することが確認されている。
3月下旬に開始されたシャシー入札は、同じく3月の初旬に発表されたパワートレインとエレクトロニクスの入札に続くもので、2028年の新レギュレーションを策定するためのふたつのプロセスのふたつめとなる。シャシーメーカーは5月9日までに入札書を提出しなければならず、最終的な決定は6月10日に発表される。この日付はパワートレインの入札と同じ日付となっている。
注目すべきは、FIAとACOが発表した入札文書には手続きの一環として、最大2社のサプライヤーが選ばれると概説されていることだ。現行規則ではオレカとダラーラ、リジェ、マルチマチックの4社がシャシーサプライヤーに指名されている。
パワートレインとエレクトロニクスの契約と同様、FIAは選定されたメーカーが最低10年間は部品の入手可能性を保証できなければならないとしている。また、メーカーは両方の入札に自由に応札することができるが、パワートレインの供給者として選ばれたメーカーはシャシーの供給元として選ばれることはなく、その逆も同様となる。
FIAはさらに「シャシーの供給者として選定された入札者は、LMP2パワートレインの供給者として選定された入札者と緊密に協力し、供給を適切に行うことが求められる」とし、「適用される技術規則の最終版を確立する」と述べている。
FIAは供給需要について、関連選手権に参戦するマシンのための全体的な見積りは40ユニットであるとしている。
パワートレインの入札と同様に、これらはル・マン24時間レースを含むWEC世界耐久選手権、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズ、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のすべてにおいて適用されるレギュレーションのもと、すべてへの参加資格が条件となる。さらに、IMSAはふたたび、運営団体と選定された入札業者との間の専用契約の対象となる。
40台の見積りは、15回のレースと4日間の公式テストに基づくもので、走行距離は1台あたり年間約4万kmとされている。
この文書では、これらの数値があくまでも参考値であり、この入札に関係する選手権、シリーズ、大会に毎年エントリーする顧客の数によって異なることが強調されているほか、サプライヤーは各大会や公式テストの開始時に4〜6個のスペアパーツ一式を提供することも求められている。
ローリング・シャシーの目標コストは1台あたり45万ユーロ(約7280万円)と設定された。また新型シャシーの寸法案は最大全長4750mm、全幅2000mm、全高1050mmとなっており、最小重量は980kg、最大バラストは50kgとされた。
ボディワークについては、すべてのシリーズで1セットのホモロゲーション・ボディが採用されることとなっており、入札書類には、「耐久レースの伝統を維持しつつ永続的なモダン・デザイン」という哲学が概説されている。ル・マン24時間での目標最高速度は350km/hで、調整可能な空力パーツはリアウイングのみという条件だ。
また、タイヤサイズはフロント690mm、リア715mmとされ、18インチホイールが装着されることとなっている。
[オートスポーツweb 2025年04月04日]