
近畿地方では、4月に入ってからヒノキ花粉が「極めて多く」飛んでいる所があります。5日(土)以降は、ヒノキ花粉の飛散がピークを迎えるところが多くなるでしょう。お花見へ行かれる際は、万全な対策が必要です。
●4月2日(水) 大阪市で「極めて多い」ヒノキ花粉を観測
4月に入り、大阪市では、スギ花粉に変わってヒノキ花粉の飛ぶ量が急増しています。
1日(火)までに、ヒノキ花粉が「多く」観測された日はありましたが、2日(水)は、1cm2あたり129.9個のヒノキ花粉が観測され、一気に「極めて多い」ランクとなりました。
今日4日正午すぎ、大阪市では「花粉光環」が出現しました。今日4日も、大量の花粉が飛んでいたとみられます。
※花粉光環とは、大気中に舞う大量の花粉により、太陽の周りに丸い虹のような光の輪ができる現象のこと。
●5日(土)〜9日(水)にかけてヒノキ花粉が大量飛散
近畿地方では、5日(土)は、天気がゆっくりと下り坂に向かいますが、雨が降り出すのは早いところで夜からでしょう。このため、日中は気温が上がり、広い範囲でヒノキ花粉が「極めて多く」飛ぶ見込みです。
6日(日)は、未明〜朝を中心に雨が降り、昼ごろからは雨のやむところが多くなるでしょう。雨がやむと、花粉は「非常に多く」飛びそうです。
7日(月)からは9日(水)にかけては大体晴れて、昼間は日ごとに暖かくなる見込みです。連日広い範囲で花粉が「極めて多く」飛ぶでしょう。
10日(木)は雨が降るため、花粉の飛散は比較的抑えられそうです。
例年、桜が満開になるころ、ヒノキ花粉の飛散がピークを迎えます。
今日4日は、大阪と奈良の気象台からソメイヨシノの満開のたよりが届きました。お花見を予定されている方は、花粉を体の中に取り込まないよう、マスクやメガネ、帽子などで万全な対策をしてください。
近畿地方では、4月の中旬にかけて、「雨あがりの翌日」「晴れて気温の高い日」「空気が乾燥して風が強い日」を中心にヒノキ花粉が大量に飛ぶ日があるでしょう。
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●花粉は正午と日没ごろに多く飛ぶ 夜桜見物も油断しないで
花粉の飛散量は、1日のなかでも増減があります。
花粉が多くなる時間帯は、その日の気象条件によって変わりますが、都市部の場合、一般的には「正午ごろ」と「日没ごろ」に多くなるといわれています。
これは早朝、日の出とともに雄花が開き、放出された花粉が風に乗って都市部にやってくるタイミングが正午ごろであること、そして日中、上空高くまで舞い上がった花粉は日没のタイミングで地表付近まで降りてくるためと考えられています。
夜桜見物を楽しもうと、夕方からお出かけされる方もいらっしゃると思います。花粉症の方は、油断せず対策を行うと良いでしょう。