角田裕毅「予想外」のレッドブル初予選Q2敗退の背景と課題【F1第3戦鈴鹿/予選の要点】

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2025年04月05日 18:40  AUTOSPORT web

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予選Q2で敗退してしまったレッドブルの角田裕毅。セッション後、周回するペースについてコントロールタワーに呼ばれた(ペナルティなどのお咎めはなし)。
 F1日本GP鈴鹿、レッドブルで初めて臨んだ予選を、角田裕毅は15番手に終わった。

 直後の囲み取材で、「予想外の結果だったか」と問われた角田は、「(予選直前の)FP3、それからQ1の結果を見る限りは、その通りでした」と、悔しさをあらわにした。

 たしかに予選Q1までの角田は、この週末が初走行とは思えないほどレッドブルの今季型マシン、RB21を危なげなく走らせていた。『危なげない』というのは、決して『遅い』と同義ではない。初日フリー走行は、総合5番手につけたチームメイトで4連覇中のチャンピオン、マックス・フェルスタッペンからコンマ1秒落ちの6番手。翌日のFP3では両者の差はコンマ3秒まで広がったが、十分許容範囲内と言えた。

 さらに言えば、単に王者フェルスタッペンに食いついていたというだけでなく、技術フィードバックでも光るものを見せた。 ホンダ/HRC F1の現場責任者を務める折原伸太郎エンジニアは、「レッドブルもユウキのコメントを参考にして車体のセッティング作業を進めていましたね。担当エンジニアだけでなく、その上にいる上級エンジニアも耳を傾けていました」と語っている。

 この週末の鈴鹿は、初日金曜と2日目の予選日で風向きが真逆になった。初日の強い北西風は、2コーナー立ち上がりから高速S字にかけて向かい風となり、この非常に難易度の高い区間では逆にラップタイムを稼ぐ助けとなる。

 それが予選当時は、この区間では完全に追い風だった。そのためダウンフォースが抜け、ナーバスな操縦性のRB21には非常に厄介なコンディションだった。それでも角田は上述したように、FP3はフェルスタッペンからコンマ3秒落ちの9番手。その2時間半後に行われた予選本番も、7番手タイムでQ2に進んだ。角田は初走行ということで2セットともニュータイヤだったとはいえ、フェルスタッペンとの差はコンマ1秒にとどめていた。

 しかし中古タイヤで臨んだQ2の1回目アタックは14番手。ニュータイヤで3番手につけたフェルスタッペンとの差はコンマ6秒以上に広がった。それでも今までの走りでいけば、ニュータイヤを履けば予選10番手以内は堅い。本人も周囲もそう確信していた。しかし角田は最後のアタックで、自己ベストを0.154秒しか更新できず15番手。Q2敗退が決まった。

 その敗因について角田は、「タイヤの温めをちゃんとできなかったのが一番でした」と語っている。最後のアタックに向かうアウトラップで、角田はメルセデスのキミ・アントネッリに途中で抜かれ、その後は詰まり気味の距離のままアタックラップに入っていた。

 そのため十分にタイヤのウォームアップができなかった可能性が高い。しかし角田自身は、「それ以前に、まだ(RB21が)十分に理解できてない」と話す。タイヤの温まり方はマシン特性が違えば大きく変わる。そして角田はレッドブルマシンを、まだ走らせ始めたばかりだ。その意味では、仕方のない結果だったかもしれない。

 それでも角田は、「合わせ切らないといけない場面で、それができなかった。そこは本当に悔しいです」と言う。

「今日は悔しさで終わってしまったので、(決勝レースは)今までの経験を活かして最大限の結果を出したい。もちろんポイントを取れれば最高ですけど、そんなに簡単ではないこともわかってます。もしポイントが取れなくても、次につながるレースにしたいです」

[オートスポーツweb 2025年04月05日]

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