2025年F1第3戦日本GP 角田裕毅(レッドブル) 2025年F1第3戦日本GPの2日目に向けて、角田裕毅(レッドブル)はエンジニアとセットアップを変更した。フリー走行3回目でそのセットアップされたRB21を走らせた角田に、レースエンジニアのリチャード・ウッドは無線でこう尋ねた。
「今回のフラップはどう?」
角田は落ち着いて、次のように答えた。
「よくなった。まだセクター1で少しアンダーステアが残っているけど、全体的にはハッピーだよ」
土曜日の鈴鹿は風向きが金曜日と真逆となり、ストレートは向かい風になったが、1、2コーナーを回って折り返した後のS字から7コーナー(旧ダンロップ)までが追い風に。セクター1は追い風になった。「風の影響は少しありましたが、FP3では対応できていた」と、鈴鹿をよく知る角田にとっては想定内だった。
フリー走行3回目は9番手。チームメイトのマックス・フェルスタッペンとのタイム差もコンマ3秒以内だった。
「セットアップは金曜日からかなり改善できたと思います。ただ、僕が思っている速く走らせるクルマの作りが、ラップタイムの向上につながりませんでした。それがわかって予選までにセットアップを変更して、Q1ではうまく行きました」
Q1も7番手に入り、手応えをつかんでQ2へ進出した角田。しかし、ここから歯車が狂いだす。問題はタイヤのウォームアップだった。
「ウォームアップが最後のアタックではうまくいきませんでした」と振り返る角田は、セクター1で区間自己ベストを上回れず、30.840秒に終わると、セクター2でも区間自己ベストを1000分の7秒しか上回ることができず、セクター3では再び区間自己ベストを上回れずにコントロールラインを通過。Q1の1分27秒967をQ2では更新できずに15番手に終わった。
「(タイヤのウォームアップがQ2敗退の)一番の要因だったかなと思います。もう1回走ったら、違う順位になると思うんですけど……ただただコンスタントに走ることができなかった」
角田はそう悔しがった。
レッドブルでホンダ・レーシング(HRC)のチーフエンジニアとして仕事をしている折原伸太郎(トラックサイドゼネラルマネージャー)も、こう語る。
「どこかでミスをしたというより、Q1に対して細かいところで詰められなかったという感じです。それまではクルマを苦にしている様子もなく、バランスに関してもとてもハッピーだと言っていたので、もう少し上に行っていてもおかしくはなかった」
角田も「FP3とQ1のタイムを見たら、予想外の結果です」とうなだれた。
しかし、折原GMは角田が成長していることを鈴鹿で確認できたという。
「走りはじめから落ち着いていました。セッティングに関しても、自分から意見を言って、エンジニアと会話しながら作業を進めていました。チームのほうも裕毅のコメントをよく聞いて、それに従ってセットアップを進めていました。裕毅がイニシアチブをとっていたのが印象的でした。残念ながら、今日のQ2ではうまく行きませんでしたが、失敗して15番手なので、普通にやっていればQ3に行けたと思います」
その思いはクリスチャン・ホーナー代表も同様だ。予選後、ホスピタリティハウスの中で角田を励ましていた。
「ユウキにとっては残念な結果となった。彼は第1セクターでコンマ数秒を失い、Q3進出のチャンスを逃した。彼は今週末ずっと調子がよく、あの瞬間までずっと上位につけていた。明日はそこからさらにいいレースができるだろう」
[オートスポーツweb 2025年04月06日]