「松下由樹さん主演の連続ドラマ『ディアマイベイビー』(テレビ東京系)の第1回目のゲストに呼んでいただいたとき、松下さんとは、中山美穂さんが急死した驚きや映画『波の数だけ抱きしめて』の思い出話もしました」
こう語るのは阪田マサノブさん(60)。同作品が公開されたときは、2年目の芸人だった。
「当時のマネージャーに『今後のためにも、馬場(康夫)監督に会ってみないか』と言われ何度かお会いすることに。ボクはオーディションとは思ってもおらず、雑談のつもりでプロレス談議を。それであるとき『これ読んでみて』と紙を渡されて、その次にはカメラテストみたいなことをして。後日マネージャーから『決まりました。たぶん出ずっぱりになります』と言われ、きょとんとしました」
中山さんとの初対面は鮮明に覚えている。
「部屋の奥で外の景色を眺めていらっしゃったんですが、くるっとふり返った瞬間に放たれた別格のオーラに圧倒されました。まさにドラマのヒロイン登場のワンシーンのようでした」
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馬場監督は「この映画で日焼けをはやらせたい」と話すほど、日焼けにこだわりもあったようだ。
「ボクは日焼けサロンで少し肌を焼きましたが、中山さんと松下さんは毎回濃いファンデーションを体中に塗られて。支度部屋では、お2人の腕が周囲に触れてファンデーションが落ちないよう、まるでキョンシーみたいにずっと両腕を前に上げてましたね」
かけだしの芸人だったこともあり、爪痕を残そうと必死だった。
「生意気にもアドリブ入れたりして。あるセリフ終わりに『以上!』というセリフを勝手に入れたんですが本番で松下さんがそれを拾ってくれて、『以上、以上、以上!』とおどけて追いかけ回されて。そうやって面白楽しくしてくださったことでそのくだりも採用してもらえました」
最後のシーンを撮り終えて、織田裕二とロケバスで着替えをしていたときのことだ。
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「撮影中はあまり雑談することがなかったけど、たくさんアドバイスを頂いたので、この機会にと着替えながら感謝の言葉を長々伝えました。しかし、なぜか織田さんは終始無言。そして着替えを終え去り際にボクの股間を指して一言『キン●マ出てるぜ』って。それが長い撮影最後の言葉でしたね」
阪田さんの姿に返答に窮した織田とは2000年を過ぎたころにCM撮影で再会。
「両手を広げてハグしてくれました。ロケバスでのことは覚えていなかったみたいでよかったです」
映画『波の数だけ抱きしめて』(1991年)
学生生活最後の夏休み、ミニFM局Kiwiの開局に奮闘する田中真理子(中山美穂)、小杉正明(織田裕二)、芹沢良明(阪田マサノブ)、高橋裕子(松下由樹)の青春物語。ホイチョイ三部作の完結編であり、田中と小杉の恋の切ない結末はバブルの終焉を感じさせた。
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【PROFILE】
さかた・まさのぶ
1965年生まれ、大阪府出身。大河ドラマ、朝ドラなど数多くのドラマ・映画で活躍。4月4日から放送のドラマ『ディアマイベイビー〜私があなたを支配するまで〜』(テレビ東京系)に出演。
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