古舘伊知郎、テレビ局の風土に「セクハラ、パワハラはあった」も「フジは特別」B氏にも言及

0

2025年04月06日 18:58  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

古舘伊知郎(2024年10月撮影)

フリーアナウンサーの古舘伊知郎(70))が6日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」(日曜午後1時30分)に出演し、テレビ局の風土について語った。


3月31日に公表された第三者委員会の調査報告書は394ページに及び、元フジテレビアナウンサーAさんに対する中居氏の性暴力を認定。フジテレビにも「セクハラに非常に寛容な企業体質」「ハラスメント被害を受けた方の相談窓口が十分に機能していない」と断罪した。


テレビ朝日出身でフリーアナウンサーとなった古舘は「アナウンサー仲間だからかばいあうのか邪推されても結構なことだと開き直って言いますけど」と前置きし、「アナウンサーって力がありません。どんなに売れてようが売れてなかろうが。編成局傘下にアナウンス室なりアナウンス部がある形態が多くて、そして、制作の現場、スポーツの現場、報道の現場で働くことがある中で、直属の上司が誰だか分からない状態なのは『他にもあるの?』って問いかけにつながる」と、はた目には謎に包まれたアナウンサーの立ち位置を説明した。


その上で、テレビ局の風土について「民放のテレビ局に関して言うと、セクハラ、パワハラはありました。私だって『報道ステーション』をやっているときに夕方の打ち合わせで、口角泡を飛ばして、『お前、パワハラだ』って言われたことも何回もある。さかのぼれば切りがないくらい、セクハラ、パワハラはあったと思う」と自身の体験も交えながら回顧した。


なかでも、フジテレビはその土壌が特別に「濃かった」といい、「フジテレビは特別なんですよ。やっぱり80年代、『楽しくなければテレビじゃない』。そういうすばらしいテレビ局として、栄耀(えいよう)栄華を誇った。だんだん、フジテレビが下火になって傾いてきていても残滓(ざんし)は残っている。その時に企画が昔ほどすごくなくても、大物タレントを起用してケアしておけば番組が成り立っていく。それを気候風土と呼んでいると思っている」と私見を述べた。


また、自身と編成幹部B氏との関係性にも言及し、「1年以上、仕事していました。2つ番組をやっていました。彼がプロデューサーでした」。


B氏について「一切、私に対して今回いろいろ言われているようなことはなかった」といい、理由を考察したところ「笑ってくれていいんですけど、私が大物タレントじゃなかったという大前提が1つ。局アナ出身でアナウンサーだから軽く見られてるってのも2つ目にある。どんなニュースキャスターやってようが関係ないです。それと、私はスイートルームとバーベキュー嫌いですから」


皮肉も交えながらこう話した上で、「そういう特別感にまみれていた中で、こういうことが勃発している。だから、若い女性アナウンサーとかお目付け役をやっていた女性(Fさん)は本当にかわいそうでならない。何も悪くない。上と下のしがらみの渦潮の中でやらされてただけですから」と女性たちを思いやっていた。

    ニュース設定