6日午前0時半ごろ、東名高速道路や中央自動車道などの自動料金収受システム(ETC)の制御システムに障害が発生した。東京、神奈川、山梨、静岡、愛知、岐阜、三重の7都県にある16路線、計94カ所の料金所やスマートインターチェンジ(IC)で、ETCが利用できなくなった。6日午後6時半現在、復旧のめどは立っていない。
中日本高速道路(NEXCO中日本)によると、2005年の日本道路公団の民営化以降、ここまで広範囲に及ぶETCの障害は初めて。深夜割引の見直しのため、5日にシステム改造作業をしたことが影響したとみられる。同社は復旧作業を最優先にするという。
ETCが利用できなくなった料金所は、東名高速(富士IC、清水IC)▽中央道(八王子IC)▽東名阪自動車道(四日市IC、名古屋西IC)▽名神高速道路(関ケ原IC)▽伊勢自動車道(伊勢本線料金所)▽東海北陸自動車道(白川郷IC)――など76カ所。ETC専用のスマートICは、鈴鹿や府中など18カ所を閉鎖した。
日本道路交通情報センターによると、6日午前10時時点で中央道上り線の八王子料金所を先頭に約5キロ、下り線の三鷹料金所では約4キロの渋滞が発生。東名高速上り線の東京料金所で約1キロの渋滞が確認されるなど、各地で通行が滞った。
NEXCO中日本は、渋滞解消のため、6日午後から順次、料金所でETCレーンのバーを上げ、車が通過できるようにする異例の措置を取った。同社は通行料金について「ホームページで案内しているので、QRコードを読み込んで、後日支払ってほしい」と呼びかけている。
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障害と渋滞の影響で、愛知県豊橋市の東名高速下り線では車5台が絡む事故が発生し、子ども2人を含む8人がけがをした。東京都の八王子料金所や三鷹料金所付近でも衝突事故が起きた。【遠藤浩二、遠藤龍、安達一正】
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