日向坂46が6日、6周年ライブ「6回目のひな誕祭」の2日目公演を開催した。キャプテン佐々木久美(29)や佐々木美玲(25)にとってのラストステージで、5時間弱で59曲を披露する大ボリュームとなった。OGが大集合してパフォーマンスする超異例のサプライズもあり、約9年間在籍した一期生の集大成となった。前日5日と合わせて2日間で日向坂46名義の楽曲102曲を“全曲披露”し、計7・2万人を熱狂させた。
前日まで雨予報だったが、晴天に恵まれた。佐々木久美は「晴れたねー!まぶしいね。すごく長いライブだからどうなるんだろうと思ったけど、あっという間に2日目。4時間超えのライブ、最後まで全力で楽しんでいくぞ!!」と呼びかけた。四期生の正源司陽子(18)は「『ひな誕祭』ってお祭りわけじゃないですか。メンバー全員気合入っていますし、全力で皆さんとコミュニケーションとりたいです。気を抜かないでくださいね!」とアピールし、大歓声を浴びた。
ライブ中盤の午後6時過ぎ、ビッグサプライズが待っていた。昨年卒業した齊藤京子(27)が映像でメッセージを寄せ「とっておきの最高のプレゼントを用意しました。思い切り楽しんでください」と観客に伝えた。グループ初のオリジナル曲「ひらがなけやき」のイントロが流れると、高瀬愛奈(26)とともにOGの長濱ねる(26)が登場し、会場が騒然となった。
さらにタレント、女優として活躍する加藤史帆(27)影山優佳(23)や、昨年2児のママとなった井口眞緒(29)らが続々と現れ、卒業した一期生たちが集結し10人でパフォーマンスした。佐々木久美が「OGのみんなが来てくれました!!」と叫ぶと、大歓声を浴びた。加藤は「やった、やった」と何度も跳びはねて喜んだ。引退した柿崎芽実さん(23)も手紙を寄せ、12人が“全員集合”した。
当時欅坂46(現櫻坂46)と兼任していた長濱が「なかなか、ひらがなけやきのみんながしんどい時や苦しい時に立ち会えなかったのが心残りだったから…」と涙ぐむと、「ギュー!」と言いながら一斉に身を寄せた一期生たちに励まされた。「久美ちゃんの大切な日に、奇跡のような機会を用意していただけてありがとうございました」と感謝した。さらに同じくけやき坂46(ひらがなけやき)時代の楽曲「永遠の白線」と続け、四期生まで全員が登場して一列になった。過去類のないサプライズでスタジアムを揺らした。
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アンコールでは佐々木久美の卒業セレモニーが行われ、純白のドレス姿でスピーチした。家族、スタッフ、メンバー、ファンに感謝を伝え、「皆さんよく『これから幸せになってね』って言ってくれるんですけど、私は今がいっちばん、幸せです。こんなにたくさんの方が駆けつけてくれて、配信でも見てくださって。こんな幸せはもう、一生超えることがないと自信を持って言えます。本当に幸せな時間を、本当にありがとうございます」と頭を下げ、拍手を浴びた。
さらにメンバー1人1人から涙ながらに花とメッセージを贈られると、佐々木久美は「みんななら絶対もっともっと上に行けるって信じているから。これからも楽しく、活動していってください」と呼びかけた。ラストの「誰よりも高く跳べ!2020」では「跳べ〜!!」と大絶叫。「これからも一緒に、おひさま(ファンの総称)として見守っていただけたらうれしいです」と呼びかけ、左手を突き上げながらステージを去った。
佐々木久美と、卒業する佐々木美玲が退場した後、佐々木久美の後任として新キャプテンに就任した三期生の高橋未来虹(21)が「私たちからお知らせがあります」と切り出した。前日5日に3月加入した五期生10人がお披露目されたばかりで、新体制初となる14枚目シングル「Love yourself!」の5月21日リリースと、同28、29日に東京・代々木第一体育館でライブを開催すると発表した。「絶対に一回り二回りと成長した日向坂46でお会いすることを、皆さんに誓います」と宣言した。【横山慧】
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