
【写真】日向坂46キャプテン・佐々木久美が卒業 日向坂46「6回目のひな誕祭」ライブフォト
約3時間に及ぶ本編が終わると、いよいよ佐々木の卒業セレモニーへ。ドレス姿での登場かと思いきや、かつて一期生が起こした“立てこもり事件”をセルフオマージュした小芝居が始まり、笑いとどよめきが広がる。すると、部屋から飛び出した佐々木が、昨年12月の東京ドーム公演でオードリー・若林正恭が自転車で登場したシーンを彷彿とさせるように、「ひらがなで恋したい」をバックに自転車で登場。ユーモアたっぷりの演出で観客の心を掴んだ。
ステージに到着した佐々木は、四期生と「夕陽Dance」、三期生と「青春ポップコーン」、二期生と「恋した魚は空を飛ぶ」、そして全メンバーで「ハロウィンのカボチャが割れた」を披露した。
続いて、これまでの歩みを振り返るVTRが上映され、今度こそ純白のドレス姿で佐々木が再登場。「先ほどは私の最後の“お願い茶番”に付き合っていただき、ありがとうございます」と笑顔を見せ、アイドルを志した原点について語った。
乃木坂46や欅坂46への憧れから、記念受験のつもりで受けたオーディション。夢を持てなかった自分が、「グループに入ってからは、いつの間にか“みんなの夢”が“自分の夢”になっていた」と語った。
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これまで支えてくれた家族や友人、スタッフにも感謝の言葉を述べ、五期生から同期の一期生まで、それぞれの期に向けた思いも語った。「みんなのことが大好き。しんどい時も、みんなと話してるとすごく元気が出るし、毎日助けられています」と心からの思いを届けた。
最後に、“おひさま”へ向けては「皆さんがかけてくださる言葉、支えてくださる力は偉大で、私たちは何度も助けられてきました」と感謝を伝え、「“これから幸せになってね”って言われるけれど、私は今が一番幸せです。こんな幸せはもう一生超えることがないと自信を持って言えます」と笑顔で語った。
「約9年間、日向坂46、そしてひらがなけやき坂46として活動できたことは一生の宝物です。今まで本当にありがとうございました」と深い感謝の言葉で締めくくった。
佐々木のスピーチ後、ステージにはメンバーが登場し、一人ひとりが涙を流しながら思いを伝えた。
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突然の発表に高橋は「この展開は本当に知らなくて」と驚きながらも、「副キャプテンに就任した日と久美さんの卒業発表が同じタイミングで、いつかはこういう役割を担うのかなと意識はしていました」と語った。
「久美さんの背中は、私の中に深く刻まれています。“あなたらしくね”と言ってくれたので、自分らしいやり方を、メンバーに支えてもらいながら見つけていきたいです。これからもついてきてくださるとうれしいです。よろしくお願いします」と涙ながらに決意を語った。
キャプテンが佐々木から高橋へ継承され、いよいよラストの楽曲「誰よりも高く跳べ!2020」へ。佐々木はこれまで務めてきた恒例の掛け声「おひさま、ラスト、跳べー!」を力いっぱい叫び、全曲披露のフィナーレを飾った。
曲が終わると、佐々木は「日向坂46の佐々木久美は本日をもってグループを卒業させていただきます。日向坂46はこれからもっともっと楽しくなるし、どんどん羽ばたいていきます。これからも“おひさま”として見守っていただけたらうれしいです」と述べ、最後にキャプテンとして「以上、私たち」と声をかけ、メンバー全員で「日向坂46でした!」とあいさつした。
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最後に高橋が「私たちからお知らせがあります」と切り出し、5月21日に14枚目シングル「Love yourself!」をリリースすること、そして5月28日・29日に東京・国立代々木競技場 第一体育館で「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」を開催することを発表した。なお、5月1日に開催される「13th Single ひなた坂46 LIVE」では、高瀬愛奈の卒業セレモニーも予定されており、一期生全員卒業後初のライブとなる。
高橋は「一期生さんがご卒業されて、日向坂46の未来がどんな色になるのか私たちもまだ分かりません。でも、必ずこのライブで一回りも二回りも成長した日向坂46をお見せすることを誓います。これからもぜひ、期待していてください」と呼びかけ、5時間に及んだライブは幕を閉じた。