日向坂46が6日、6周年ライブ「6回目のひな誕祭」の2日目公演を開催した。キャプテン佐々木久美(29)や佐々木美玲(25)にとってのラストステージで、1公演4時間超、2日間で“全曲披露”し計7・2万人を熱狂させる大ボリュームとなった。OGが大集合してパフォーマンスする超異例のサプライズもあり、約9年間在籍した一期生の集大成を見せつけた。
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ライブ中盤の午後6時過ぎ、ビッグサプライズが待っていた。昨年卒業した齊藤京子(27)が映像でメッセージを寄せ「とっておきの最高のプレゼントを用意しました。思い切り楽しんでください」と観客に伝えた。グループ初のオリジナル曲「ひらがなけやき」のイントロが流れると、高瀬愛奈(26)とともにOGの長濱ねる(26)が登場し、会場が騒然となった。
さらにタレント、女優として活躍する加藤史帆(27)影山優佳(23)や、昨年2児のママとなった井口眞緒(29)らが続々と現れ、卒業した一期生たちが集結し10人でパフォーマンスした。佐々木久美が「OGのみんなが来てくれました!!」と叫ぶと、大歓声を浴びた。加藤は「やった、やった」と何度も跳びはねて喜んだ。引退した柿崎芽実さん(23)も手紙を寄せ、12人が“全員集合”した。
当時欅坂46(現櫻坂46)と兼任していた長濱が「なかなか、ひらがなけやきのみんながしんどい時や苦しい時に立ち会えなかったのが心残りだったから…」と涙ぐむと、「ギュー!」と言いながら一斉に身を寄せた一期生たちに励まされた。「久美ちゃんの大切な日に、奇跡のような機会を用意していただけてありがとうございました」と感謝した。さらに同じくけやき坂46(ひらがなけやき)時代の楽曲「永遠の白線」と続け、四期生まで全員が登場して一列になった。過去類のないサプライズでスタジアムを揺らした。
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16年5月の一期生加入からしばらくは、欅坂46の2軍のような存在だった。それでも、見る者を幸せにする「ハッピーオーラ」を武器に地道に人気を獲得し、単独でのアルバムデビュー、改名、シングルデビューを経て人気グループへと押し上げた功労者たちだ。
ライブは2日間行われ、計9時間超、日向坂46名義の全102曲を網羅する計110曲以上を披露するグループ初の試みだった。前日5日の佐々木美玲、この日の佐々木久美の卒業セレモニーという大きな節目だからこそ実現した、一夜限りのパフォーマンス。一期生らしいハッピーサプライズだった。【横山慧】
○…この日アンコールでは佐々木久美の卒業セレモニーが行われ、純白のドレス姿でスピーチした。メンバー1人1人から花とメッセージを贈られると「みんななら絶対もっともっと上に行けるって信じているから。これからも楽しく、活動していってください」と呼びかけた。ラストの「誰よりも高く跳べ!2020」では「跳べ〜!!」と大絶叫。「これからも一緒に、おひさま(ファンの総称)として見守っていただけたらうれしいです」と呼びかけ、左手を突き上げながらステージを去った。
○…佐々木久美の後任として、三期生の高橋未来虹(21)が新キャプテンに就任した。佐々木久美から「日向坂46を守っていってください!」とエールを送られ、「はい!」と涙目で返事した。前日5日に3月加入した五期生10人がお披露目されたばかりで、高橋は新体制初となる14枚目シングル「Love yourself!」の5月21日リリースと、同28、29日に東京・代々木第一体育館でライブを開催すると発表。「絶対に一回り二回りと成長した日向坂46でお会いすることを、皆さんに誓います」と宣言した。
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