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日向坂46が6日、6周年ライブ「6回目のひな誕祭」の2日目公演を開催した。キャプテン佐々木久美(29)や佐々木美玲(25)にとってのラストステージで、1公演4時間超、2日間で“全曲披露”し計7・2万人を熱狂させる大ボリュームとなった。OGが大集合してパフォーマンスする超異例のサプライズもあり、約9年間在籍した一期生の集大成を見せつけた。
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最後まで、らしいエンタメ精神を貫いた。卒業を控える今回の「ひな誕祭」のリハーサルに臨む佐々木久美と佐々木美玲に取材する機会があった。2人とも「一期生は、やり切りました」という心境は一致していた。酸いも甘いも経験した9年間。笑顔で口にした言葉には重みがあった。
活動の中で最もうれしかったことの1つとして挙げたのは、けやき坂46時代の18年2月1日、日本武道館公演千秋楽だ。欅坂46の妹分的グループとして、まだグループの立ち位置も、未来もはっきり見えないような状況でのライブだった。既に二期生も加入してはいたが、アンコールに行われた初の単独アルバム発売発表のサプライズ時、ステージには一期生しかいなかった。喜びと驚きで全員が泣き崩れ、身を寄せ合った。佐々木美玲は「今でも、あれが一番うれしかったかもしれない」と回想した。グループの礎を作ってきたオリジナルメンバーたちへの、スタッフらの粋な図らいだったのかもしれない。
「ひな誕祭」での一期生大集合サプライズは、そんな彼女たちからの恩返しなのだろう。佐々木久美ら現役メンバーは「最後まで皆さんには笑ってほしい、楽しんでほしい。私たちも楽しみたい」と異口同音に話していた。所属事務所もバラバラ、芸能界から離れた者もいる中での“全員集合”。しかも2曲のパフォーマンスつき。アイドル界全体でも異例の、「とっておきのプレゼント」だった。【横山慧】
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