「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」第14回(C)NHK横浜流星が主演する大河「べらぼう」。その14話が4月6日放送。瀬以に離縁を告げる検校、そして蔦重と結ばれたはずの瀬以がその後選んだ人生の選択に「一緒になって欲しかった」「心が苦しい」など、多くの視聴者から悲しみのコメントがSNSにポストされている。
「JIN-仁-」「大奥」の森下佳子が脚本を担当した本作。“江戸のメディア王”蔦屋重三郎=蔦重役の横浜をはじめ、花魁から鳥山検校の妻となった瀬以に小芝風花。エレキテルを富裕層に売りつけている平賀源内に安田顕。蔦重と瀬以の関係を見抜いた高利貸しの鳥山検校に市原隼人。
蔦重の育ての親である“駿河屋”の主・駿河屋市右衛門に高橋克実。駿河屋の女将・ふじに飯島直子。元花魁の女郎屋女将・いねに水野美紀。女郎屋“大文字屋”の主である大文字屋市兵衛に伊藤淳史。女郎屋「大黒屋」で女将をしているりつに安達祐実。松葉屋と共に吉原を取りまとめる“扇屋”の主・扇屋宇右衛門に山路和弘。検校らを取り締まる田沼意次に渡辺謙。十代将軍・徳川家治に眞島秀和といった俳優陣が出演。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
鳥山検校が取り締まられ瀬以も連行されていく。その後検校は入牢、瀬以は解放されるが、検校の吟味が終わるまで松葉屋の預かりとなり、松葉屋にある女郎の療養所で過ごすことになる。一方、大文字屋から本格的な本屋として耕書堂をやったらどうだと提案された蔦重は、瀬以のもとを訪れ、年明けに店を出すことを話したうえで「店一緒にやんねえか」と“告白”。そして検校、瀬以への裁きが下ることに…というのが今回の物語。
奉公所で瀬以に“検校との離縁”が言い渡され、合わせて検校からの希望でもあることが伝えられる。「これより先、鳥山はそなたの面倒を見ることは遠慮したい」と言う言葉に、自らの蔦重への想いを汲んで離縁を申し伝えた検校の配慮を感じ取った瀬以は、至らない妻だったことを詫びたうえで「なんでも望みを叶えてくださった。今、ここに至っても」と感謝を伝える。
晴れて堂々と蔦重と想い合えるようになった瀬以は、自分をモデルにした本を出そうと蔦重に提案。蔦重は瀬以と所帯を持つと宣言、幸せな日々を歩み始めたかに見えた2人だったが、吉原に対するお上や市中の風当たりが厳しくなるなか、蔦重のそばに自分がいることは彼と耕書堂の将来のマイナスになると考えた瀬以は、年が明けると蔦重の前から姿を消す…。
そんな展開に「瀬川なりの蔦屋重三郎の将来を思っての決断」「蔦重と瀬川、こんな悲恋の二度打ちあるかよ!」「そこは頭お花畑にして蔦重と一緒になって欲しかったよ」などの声が上がる。
また検校に対しても「人の愛し方を知らなかった悲しい人だったんだよな」「結局蔦重と結びれず、瀬以がどこかへ雲隠れしてしまったと聞いたら、誰よりも悲しむのでは」といった反応とともに「相手を手放す事で相手を幸せにする。」という事で共通する、似た者同士だった検校と瀬川」「検校も瀬川も相手のことを心から想っているからこその決意だったのかな…心が苦しい」など、瀬以と検校に共通点を見出すコメントもポストされていた。
【第15話あらすじ】
蔦重は独立して自分の店「耕書堂」を構える。そんななか、蔦重は様子のおかしい平賀源内に出会うことに。一方、家基(奥智哉)が鷹狩りの最中に突然倒れる…。
「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」はNHK総合で毎週日曜20時〜(再放送は翌週土曜13時5分〜)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。
(笠緒)