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4月6日に放送された『Mr.サンデー』(フジテレビ系)では、3月31日に公表された、フジテレビが設置した第三者委員会による調査報告書について議論が交わされた。そこで司会の宮根誠司(61)が述べた私見が、物議を醸している。
番組ではパネリストとして登場した橋下徹氏(55)が、調査報告書について「業務とプライベートの線引きが曖昧」と提言する場面があった。調査報告書では被害女性のAさんが中居正広氏(52)の自宅に行ったことは、業務の一環だったと事後的に評価されている。このことについて橋下氏は、「日本の民間会社もこの報告書を絶対的正義と捉えた場合、以後、関連先、取引先に社の許可をもらわずに行くことはだめだよと言わざるを得なくなる。後から業務と言われる可能性があるなら“いくな”となっちゃう。でも、これでいいんですか?日本の社会は?」と課題を指摘。
続けて「一番この報告書に欠けていたのは、業務とプライベートの区分けのメルクマール。基準をたてるのが法律家の仕事なんですが、これが業務の一環だという認定はいいのですが、じゃあ何が業務とプライベートの区分けをするのかが見えなければ、日本の会社はみんな“いくな”になってしまいます」と懸念した。そのうえで、橋下氏は社員が関与したかどうかが重要な基準になると考えると話した。
これに対し、宮根は「僕が藤本さん(共に司会を務めている藤本万梨乃アナウンサー)をプライベートで誘いましたと。プライベートの話をしている最中に、途中で仕事の話になりましたと。それは業務なのかプライベートなのかって話になってきますよね」と相槌を打つと、橋下氏は「トラブルが生じて全部社が責任を負わなきゃいけないんだったら『会うな』と。会うんだったら許可を出しなさい、ってなってしまう」と返答。すると宮根は、こう話した。
「もっというと、フジテレビ内の社内恋愛はこれから成立しないってことですよね?」
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それに対して、橋下氏は「そうですよ」と頷いていた。しかし、この飛躍にはXで疑問の声が相次いだ。
《社内恋愛の禁止とか話に持ってくのなんなんや 恋愛の話しとらんやん 社内恋愛の話に持ってくの何がしたいのこの番組》
《確かに社内恋愛の話とかしてたけど、今回の件とは全然関係無いし。なんかズレてるんだよな。シンプルな話、中居が加害者で一番悪くてそれに関わったフジテレビも悪い。被害者の女性は何も悪くないという事。話をややこしくしないでくれ》
《社内恋愛は成立しないとか何の話してんの?》
「橋下氏が指摘していたのは、会社が責任を負うという観点で、業務かプライベートかの区分けを明確にすべきだという点でした。そんななか宮根氏は社内恋愛ができるかどうかという、別の方向に議論を広げてしまいました。
今回の問題の本質は、被害女性が2人きりでの会食を仕事に影響があるかもしれないと断れない状況を生み出した会社の体質、被害後の女性への不適切な対応、そして中居氏の行為が“性暴力”と認定されたことです。宮根氏の社内恋愛への論点の飛躍は、このような深刻な問題を過小評価するような印象を与え、多くの視聴者に違和感を覚えさせたのでしょう」(全国紙記者)
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