IU×パク・ボゴム『おつかれさま』全話完走インフルエンサー座談会“人生ドラマ”に共感の嵐

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2025年04月08日 10:31  ORICON NEWS

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Netflixシリーズ『おつかれさま』 全話視聴おつかれさま座談会を開催(C)ORICON NewS inc.
 Netflixシリーズ『おつかれさま』(全16話)が3月7日から4週連続で毎週金曜に4話ずつ配信され、ついに完結。人生の喜びや痛みをリアルに描いた本作は、視聴者に深い余韻を残している。このたび、全16話を視聴し終えた5人の韓国ドラマインフルエンサーが、それぞれの「推しシーン」や「心に残った言葉」を語り合う“『おつかれさま』全話視聴おつかれさま座談会”を開催。視聴後のリアルな感想から、おすすめの名場面まで、濃密なトークをお届け。

【画像】Netflixシリーズ『おつかれさま』フォトギャラリー

■参加者は以下の5人(順不同)。

mikoザウルスさん:https://x.com/miko_kandora
KEI 韓ドラ好きOLさん:https://x.com/koreandrama_kei
韓国ドラマ好きのだらだら子さん:https://x.com/drama_siki
キツネさん:https://x.com/kdora_life24
沼野チョロ子さん:https://x.com/choro__ko

■Netflixシリーズ『おつかれさま』

 『椿の花咲く頃』などの脚本家イム・サンチュンと、『マイ・ディア・ミスター』『ミセン』などの監督キム・ウォンソクがタッグを組んだ本作は、自由奔放で無垢なエスンと、一途で誠実なグァンシク、2人の幼少期から始まり、学生時代、結婚、子育てと続く人生の軌跡を、子どもたちの成長と重ねながら描いた壮大な人間ドラマ。

■期待以上の作品だった…5人がハマった理由

【キツネ】私は普段、韓ドラを見る時は、ポスタービジュアルや予告映像をチェックするくらいで、あまり前情報を入れないようにしているんです。見た時に感じたままを受け止めたいので。『おつかれさま』も最初は1950年代を舞台にしたどちらかと言えば地味な雰囲気の作品かな?と思ったのですが、主演がIUさんとパク・ボゴムさんなので、期待度は高かったのです。見終わったら、まだ4月ですが、今年一番と言っていいくらい、脚本もキャストも余韻も素晴らしい。想像をはるかに超える作品でした。

【KEI】私も前情報は最低限にして見る派です。普段は復讐劇や財閥ものなど、ドロドロ系が好きなので、『おつかれさま』はポスターの印象で「私に合うかな…?」と不安だったんです。でも第1話を見て、そんな思いは吹き飛びました。涙が止まらなくて。“朝ドラ”を見ているような感覚にもなりましたし、韓ドラで心に響く作品のことを「人生ドラマ」と言うのですが、まさにそれ。自分の人生に刻まれる作品に出会えた気がします。

【mikoザウルス】脚本家と監督の過去作を知っていたので、「きっと泣けるヒューマンドラマ」を最初から期待していました。ただ、その分ちょっと構えてしまったところもあったのですが、いざ見始めると、自分が応援されているような気持ちになって、続きが待ち遠しかったです。悲しみもあるけれど、人生の応援歌みたいなドラマでした。まだ観ていない人に「これは重苦しい話じゃないよ!」と伝えたいです。

【沼野チョロ子】キャスティングを見た時点で「これは注目作だな」と思っていました。IUとパク・ボゴムの共演って、もうそれだけで気になるじゃないですか。でもまさかここまで心を打つ作品だとは思っていなくて…。4話まで見た時に「ちょっと待って、良すぎない?」と、即Xに投稿しちゃったくらい(笑)。人生にはこんな展開ないだろっていうくらいドラマチックだけど、一瞬一瞬にリアルな感情があって、自分と重ねてしまう。間違いなく“レジェンド作品”になるでしょう。

【だらだら子】私も脚本家のイム・サンチュンさんと、監督のキム・ウォンソクさんの過去作が大好きなので、だからこそ期待しすぎないように…と、自分に言い聞かせる、この心理わかっていただけますよね(笑)。結果としてティッシュ2箱分くらい泣きました(笑)。始まりを描く作品は多いけれど、終わりまで丁寧に一貫性を持って描ききった作品は珍しい。演出や配役の細部まで本当に練られていて、その完成度の高さに感動しました。

■心に残った“名シーン”をプレイバック

【沼野チョロ子】私は、幼少期のグァンシクからパク・ボゴムさん演じる青年期へとバトンタッチする流れが本当に印象的でした。少年時代の俳優さんが本当にボゴムさんに見えるんですよ。せりふが少ない中で、あの表情やたたずまいで感情を表現しているのがすごくて。しかも、青年になったボゴムさんからもちゃんと幼少期の“あの子”が見えるんです。だから、第1話のキャベツ畑で作業しているエスンのもとに、魚を持ってグァンシクがやってきて、何も言わずに手伝うシーンは好きですね。魚と一緒にさりげなく置いてあったヘアピンが、最後までつながっていて、泣けてきます。

【だらだら子】幼少期とのつながり、大事ですよね。

【KEI】私は最終話に出てくる「愛する人が毎日同じドアから出かけて帰ってくる あれは奇跡の日常でした」という一節がすごく心に刺さりました。日常って、当たり前じゃないんだって改めて気づかされて。ちゃんと毎日を大事に生きよう、って背中を押されたような感覚でした。

【キツネ】一番印象に残ったのは、最終話に出てくる出版社の編集者のせりふ。「誇らしい」という言葉がすごく響きました。しかも、そのひと言で回収される伏線に気づいてさらに感動してしまう。そんなドラマってそうそうないなと思いました。

【mikoザウルス】私がグッときたのは、グァンシクがことあるごとに娘のクムミョンに「嫌だったらやめていい」と言ってきたシーン。あのやりとりにすごく脚本家の意図を感じました。自分を大切にしよう、自分に思いやりを持とうという“セルフコンパッション”のメッセージが込められている気がして。グァンシクは自分のために生きたことなんてないからこそ、あの言葉がとても深く響く。第13話のクムミョンの結婚式の一連の流れが大好きです。

【だらだら子】私は第8話で描かれたグァンシクとクムミョンのバスターミナルでの別れのシーン。娘が迷いながらも手を振ると、グァンシクが両手で手を振り返して。その後、幼少期のクムミョンに切り替わる演出が印象的でした。親にとって我が子はいくつになっても幼子のままなんだな、という親の愛の深さと、素直になれない子どもの気持ちにもすごく共感できました。

【キツネ】この作品は、娘としても、母としても、そして妻としても、すべての立場の女性に刺さると思います。もう少し素直になれてたら…って、自分の過去と重なる人、多いんじゃないかな。

【だらだら子】私も思い出しました!忘れてた記憶がよみがえるような感覚。こんなことあったなって。

【mikoザウルス】SNSでも、自分語りする人が本当に多かったですよね。「実は私も…」って。視聴者の世代も背景も違うのに、こんなに共感を生むドラマってなかなかないです。

【キツネ】共感度、すごかった。

【沼野チョロ子】本当に、記憶のどこかにそっと触れてくる感じ。気づいたらバーッといろんな思い出があふれてくる。

【キツネ】せりふがすごくリアルで、「あれ?これ私の会話を聞いてた?」って思うくらい。日常の言葉で感情を揺さぶられるなんて、すごい脚本ですよね。

【mikoザウルス】グァンシクが入院した時に、ガラスの扉の向こうでエスンが泣いている姿を見つめるシーン。指先だけで“トントン”ってする…あれもたまらなくて。思い出すだけで泣けます。

【キツネ】グァンシクが子どものころから、エスンの背中を“トントン”して、ずっと支えてきた。

【だらだら子】あのトントンも含めて、伏線がすべて“人の行動”として描かれていて、それが時間を超えてつながっている。本当に丁寧に作られた作品だと思います。

■キャラクター別・ココが“推し”!

★オ・エスン(演:IU/ムン・ソリ)

 「IUさんとムン・ソリさんのお二人がひとりの女性を見事に演じていて、まさに“オ・エスン”という人物の人生がリアルに立ち上がってくるようでした。不屈の精神で懸命に生き抜く彼女から多くを学び、勇気をもらえた気がします。ナレーションの『それでも人は生きていける』に、何度も救われました」(だらだら子)

★ヤン・グァンシク(演:パク・ボゴム/パク・ヘジュン)

 「パク・ボゴムさん演じる若き日のグァンシクがとにかくピュアで、まっすぐで…観ている私たちまで惚れてしまいました(笑)。一途にエスンを想う姿が胸を打ちましたね。“ボゴムさん以外に誰ができるの?”って思うくらい完璧にハマっていて、グァンシク役をボゴムさんが演じてくれて良かった…と心から思います。 

 そして、パク・ヘジュンさん演じる年を重ねたグァンシクは、“理想のパパ”そのもの。『夫婦の世界』での印象が強かったんですが、それを完全に覆してくれて感動しました。ボゴムさんとヘジュンさん、2人の演技が見事にリンクしていたところも、素晴らしかったです」(KEI)

★ヤン・クムミョン(演:IU)

 「クムミョンは“全世界の娘代表”って感じ(笑)。留学する時、親が持たせてくれたお金を見て号泣するシーン(第8話)や、親が心配してかけてくる電話が面倒に感じるところとか、素直になれなくて強く当たってしまところとか、「もうこれ、私のこと?」っていうくらいリアルで共感の連続でした。結婚式で一番泣いていたところも「わかる…」って思いながら見てました。IUさんじゃなきゃ出せない繊細な感情表現で、何度も胸を打たれました」(沼野チョロ子)

★パク・ヨンボム(演:イ・ジュニョン)

 「クムミョンの初恋、ヨンボムとの恋愛は純粋でかわいらしくて…応援したくなる関係性でした。彼に関連してどうしても触れておきたいのが、第11話で描かれたヨンボムのお母さんの人生。走馬灯のように流れる演出が見事で深かったです」(キツネ)

★パク・チュンソプ(演:キム・ソンホ)

 「出演情報が事前に伏せられていた分、登場シーンのインパクトがすごかった!キム・ソンホさんのビジュアルも含めて“来たー!”ってなりました(笑)。バスの中でクムミョンを見つめるシーンや、『クリスマスツリーみたい』と例えるせりふなど、繊細でやさしい演技のひとつひとつに胸キュンでした」(mikoザウルス)

■『おつかれさま』がなぜここまで心を打つのか?

【チョロ子】菜の花畑のキスシーン、最高でした…。あの初々しさと美しさ。私、キスシーンが好きなんですけど(笑)、この作品のキスはただの恋愛描写じゃなくて、心に残る“感動シーン”なんですよ。

 寒そうなエスンにそっと上着をかけたり、椅子の下にロウソクを置いてくれるグァンシクのさりげない優しさがたまらなくて…。グァンシクみたいな人、どこにいますか?

【KEI】私は、クムミョンの出産シーンにボロ泣きでした。「無事に産まれてくれるだけで奇跡」と思えたことや母への感謝が込み上げてきたことなど、自分の経験とも重なって。最終話でグァンシクがさりげなくしてくれていたことに、エスンが気づくシーンでも涙腺崩壊。愛って、こういうことなんだなと実感しました。

【だらだら子】キム・ソンホさん演じるチュンソプがクムミョンと再会して、勇気を出して手を握るシーン…!不器用さが愛おしくて。結婚式でのウィンクも「やられた…」って完全に持ってかれました。

【キツネ】あのウィンク、私の中でも間違いなくNo.1萌えシーンでした!チュンソプがクムミョンを描く『タイタニック』風のシーンもツボ。ちょうど世代なのでテンション上がりました(笑)。ヨンボム(演:イ・ジュニョン)との別れのシーンも忘れられません。「何度別れてもいいから、結婚しようよ」って…、キュンとしました。

【mikoザウルス】この作品の魅力は、恋愛だけじゃないんですよね。たくさんの家族の形も描かれていて、“村全体が一つの家族”のようにも見える。大家さんたちがお米を少しずつ足してくれていたエピソードなど、エスンを村の人たちがさりげなく支えていたことが明かされていくたびに泣かされました。血縁ではなく“共同体”としての家族のあり方を描いているんだな、と感じました。温かいメッセージが込められていて、心がじんわりと満たされる作品だと思います。

※韓ドラインフルエンサーの皆さん、ご協力ありがとうございました。

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