
【写真】恋愛に溺れていくダニエル・クレイグ『クィア/QUEER』
本作は、ルカ・グァダニーノ監督×ダニエル・クレイグが贈る、いちずな恋のために地の果てまでも行く男の、切ないラブストーリー。原作はビート・ジェネレーションを代表する作家ウィリアム・S・バロウズが、謎多き人生を赤裸々につづり、一度は出版を封印した自伝的小説。
1950年代、メキシコシティ。退屈な日々を酒や薬でごまかしていた米国人駐在員のリーは、若く美しくミステリアスな青年ユージーンと出会う。一目で恋に落ちるリー。渇ききった心がユージーンを渇望し、ユージーンもそれに気まぐれに応えるが、求めれば求めるほど募るのは孤独ばかり。ある日、リーは一緒に人生を変える奇跡の体験をしようと、ユージーンを幻想的な南米への旅へと誘い出すが─。
『君の名前で僕を呼んで』でひと夏の切ない恋を描いたルカ・グァダニーノ監督が、今度は愛する相手と心身共にひとつになりたいと切望する男を描く。主人公の孤独な中年男リーを演じるのは、007シリーズの主人公ジェームズ・ボンドのよろいを脱ぎ捨てた新生ダニエル・クレイグ。ボンドとは全く異なる魅力で、自分を保てないほどに相手を求める圧倒的ピュアネスを演じきる。
2024年の第81回ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミアを迎え、第96回ナショナル・ボード・オブ・レビューでダニエル・クレイグが主演男優賞を受賞。第82回ゴールデングローブ賞でも、主演男優賞(ドラマ部門)でノミネートされた。
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音楽はトレント・レズナー&アッティカス・ロスが手掛け、ニルヴァーナ、プリンス、ニュー・オーダーらの挿入歌が作品を彩る。衣装はファッションの新しい軌道を創り上げたJW Andersonのジョナサン・アンダーソンが担当し、洗練されたファッションセンスで魅了する。愛を確かめるために男が選んだ数奇な手段とは。究極の愛を探し求める姿が、あまりに無様で崇高で、どこまでも愛おしいラブストーリー。
この度、新たな場面写真7点が解禁。リー(ダニエル)が一途に想いを向けるユージーン(ドリュー)の物憂げな表情が印象的なショットや、2人が一緒にカフェにいるにもかかわらず窓の外を眺めていて、心のすれ違いを感じさせるような姿が捉えられている。また、南米の街角でリーが写真を撮る様子や、リーがユージーンの胸に顔をうずめてすがりつくような姿も。クレイグに、孤独な中年男性・リーが憑依していることが伝わってくる写真となっている。
孤独に苛まれているリーは、繁華街の夜道で通りすがりに目が合ったユージーンに対し、「言葉なしで、君に触れたい」と、究極の愛を探し求めていく。ユージーンは好奇心に輝く瞳で未知の世界については知りたがるが、自分のことはほとんど語らない。感情をあらわにすることもなく、限りなくミステリアスな存在のユージーンに否応なしに惹かれていくリーだが…。狂おしいほどに恋をし、相手を求めるリーの切々とした感情が胸に響く。クレイグがすべてをさらけ出し、挑んだ、どこまでも愛おしくなる恋の行く末を見届けたい。
映画『クィア/QUEER』は、5月9日より全国公開。
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