ポール・リカール・サーキットを走行するマクラーレン720S GT3エボ(ガレージ59) 2025年GTWCヨーロッパ公式テスト マクラーレン・オートモーティブのモータースポーツ担当ディレクターであるイアン・ジェームスによれば、マクラーレンは『720S GT3エボ』の後継車を計画しており、「GT3が存在する限り」同カテゴリーにイギリスのブランドが残ると予想しているという。
2019年にカスタマーデビューを果たし、2023年にEVO(エボ)アップデートを受けた720S GT3は、2022年にロードカーの生産が終了したにもかかわらず、GT3規定が採用されるさまざまなチャンピオンシップで最前線を走ってきた。現在、『720S』の生産ラインは『750S』に置き換えられている。
Sportscar365から将来的にGT3仕様のマクラーレンが登場するかを尋ねられたジェームスは、「絶対にある」と答えた。
「GT3がある限りね」と彼は付け加える。「プロダクト・ポートフォリオ自体がどのようなものになるかは、すべて我々が検討し、取り組んでいるところだ」
「マクラーレン・オートモーティブが、アブダビ投資ファンドのCYVNホールディングスに買収されるのは周知の事実だ。その結果、我々はロードカーのプロダクト・ポートフォリオを我々が望む方向へと導くために必要な体制とリソースを手に入れることができる」
「それは明らかにモータースポーツにも同じ効果をもたらすだろう」
ジェームスは750S GT3の登場時期については言及しなかったが、それが2026年ではないことを示唆した。
一方でマクラーレンは、720S GT3の名称を『マクラーレンGT3』に変更している。ホモロゲーション上の変更がないにもかかわらずだ。
「時期が来れば絶対に後継車は出るだろう」と語るジェームス。
「しかし、現時点での焦点は現行車である720S GT3がそのポテンシャルをフルに発揮できるようにすることだ。性能に疑問の余地はないはずだ。最近のレースを見ても絶好調だと思うよ」
「今必要なのは、マシンを走らせるチームとともに、耐久レースで競争相手に戦いを挑むために必要な信頼性と卓越したオペレーションを確保することだ」
「今年もル・マンに復帰し、スパ24時間やすべての伝統的なレースに参戦する」
「将来的にはGT3でIMSAに復帰する必要があると強く信じている。それは、今度数年間の明確な目標だ」
「現時点では、そのポテンシャルを最大限に引き出すことに焦点を置いている」
[オートスポーツweb 2025年04月08日]