2025年F1第3戦日本GP ランド・ノリス&オスカー・ピアストリ(マクラーレン) マクラーレンのオスカー・ピアストリは、2025年F1第3戦日本GPの決勝レース中にチームメイトのランド・ノリスと順位を入れ替えることを提案したが、本当に期待していたわけではなかったと明かした。
鈴鹿サーキットを53周する決勝レースは、オーバーテイクがほとんどなく、タイヤ戦略も概ね同じだった。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は土曜日の予選でポールポジションを獲得して、レースではノリスとピアストリのふたりを抑えて勝利を飾った。一方ノリスとピアストリはそれぞれ2位と3位でフィニッシュした。
マクラーレンでは、ピアストリとノリスを入れ替え、ピアストリがレースの首位を争うためにフェルスタッペンを攻撃できるようにするという議論があったが、この決定は実現しなかった。ピアストリとチーム代表のアンドレア・ステラは、この件について理由を説明した。
■3位は得るべき当然の結果「今日はいいレースができた」
グランプリ後、『Sky Sports F1』に対しピアストリは、ノリスとの入れ替えを求めたのは、単なる当て推量によるものだったと認めた。
「本当に期待していたわけではない。僕は感じたことを言っただけだ」
「ランドの前に出るチャンスがあれば、マックスを捉えることができるかもしれないと思った。僕のペースはとても速く感じたので、比較的楽にDRSに入ることができた。それ以上近づくことはできなかった」
ピアストリは続けて、予選の後では、2位と3位は彼とマクラーレンが望める最高の結果だったと述べた。
「少なくとも質問をしようと思ったが、僕にとってはまったく問題なかった」
「僕たちはみな、レースに出て、自分たちが終えた場所で終わりたいと思っている。それが僕たちが勝ち取ったものだからだ。予選の後で僕たちふたりは、これが当然得るべき結果だと言うことができると思う」
「僕たちは、何か違うやり方があったかどうか、必ず検討するだろう。正直に言って、今日はいいレースができたと思う」
■「ノリスはタイヤをマネージメントしていた」
チーム代表を務めるステラは、自身とマクラーレンが、ノリスとピアストリを同じポジションに留めることにした理由を詳しく説明した。
「前にも言ったように、前のマシンを攻撃できる状態になるまでに、約0.8秒かかると思う。なぜなら、スリップストリームのなかにいるからで、1秒以内に近づくとすぐに乱気流が大量に流れ込み、パフォーマンスが落ちてしまう」
「だから、オスカーがコメントして人々に意見を伝えるのは公平なことだと思うが、今日オーバーテイクをするのはまったく不可能だったと思う」
ステラは続けて、ピアストリがノリスのDRS圏内に近づくことができたのに、ノリスがフェルスタッペンに対して同じことをできなかった理由について説明した。
「そう、ランドがタイヤを管理していたので、彼(ピアストリ)はランドに近づくことができた」
「彼はマックスに挑もうとしていたが、攻撃しては(オーバーヒートを防ぐために)戻ることを交互に繰り返していた。だから、表面的な判断をする際には、少し注意が必要だと思う」
マクラーレンは現在111ポイントを獲得しており、コンストラクターズ選手権で首位にある。彼らの直近のライバルはメルセデスで、75ポイントを獲得している。
[オートスポーツweb 2025年04月08日]