GU、春の新作「4990円で実現させたのは奇跡」「高級感と快適性を両立」ユニクロを超える“最高コスパ”の10アイテム

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2025年04月09日 09:31  日刊SPA!

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ウォッシャブルメッシュニットシャツ(5分袖)
―[メンズファッションバイヤーMB]―
 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第526回をよろしくお願いします。

◆ユニクロにはない「GUならではの傑作」

 今回はGUマストバイ!

 GUはデザインが多岐に渡り、ユニクロより型数が多め。どれを選んでいいのか迷うことも多いでしょう。ショッピングの参考にぜひ活用ください。

◆ワークウェアの名作をリプロダクト
・ジップアップパーカNT+E 3990円

 米ワークウェアの代表格カーハートの名作アクティブパーカをGU的にリプロダクトしたアイテム。

 大ぶりのフードサイズで小顔効果があり、身幅肩幅が広く着丈が短いトレンドのボクシーシルエットが特徴。ルーズフィットで固めの素材なので体型も出にくくオジサン世代にもおすすめ。ただ、着丈自体は短めなのでだらしないほどルーズに見えないのもいい。

 硬い素材は耐久性があり、本家カーハートと同じようなガッシリ感。使っていくほどにアタリが生まれてきてヴィンテージライクな風合いになるため育てる楽しみも。アウターとして使える防寒性がありながら、この値段は買いです。

◆上品さと無骨さが両立したスウェット
・ヘビーウェイトスウェットパーカ(長袖)(セットアップ可能) 2990円

 GUの超ロングセラー品。古着のスウェットパーカをリプロダクトしたアイテム。デッドストックのチャンピンのようなガッシリとした風合いとほんのりある光沢感が特徴。

 コットン100ではなく、ほどよくポリエステルが入っているため経年変化に強く、洗ってもあまり風合いが変わらない。光沢のあるハリのある上品な印象がありながらも、膨らみのある無骨なヴィンテージテイストのスウェットとなっている。

 古着のスウェットだとダメージ感や色褪せで「少年感」が出がちですが、こちらは大人も抵抗なく使える。ただし、厚手すぎて洗濯後の乾燥がやや時間がかかるのが玉に瑕。それ以外は値段も手頃でシルエットもよくおすすめ。防寒性は高いので春秋冬に。

◆ザラつきのある鹿子のような素材感で上質さを演出
・ポロカーディガンNTQ+E 990円

 日本で流通するカーディガンのほとんどはVネック。学生も公務員さんも皆Vネックのカーディガンを選びがち。しかし、こちらはクルーネックでポロ襟のついたモデル。

 フランスなどではこうしたクルーネックカーディガンはよく見かけます。フレンチモードのアニエスベーなどもクルーネックの品良いデザインになっています。カーディガンでも学生感がなく、上品な印象が出るのでおすすめ。

 また、値段的にウールなどの天然繊維は使いにくいですが、ザラつきのある鹿子のような素材感で上質さを演出しています。特に安っぽい風合いを感じないので上級者にもおすすめ。程よいサイズ感でビッグにはなっていないので大人の方にも。

 また、色はグリーンがイチオシ! ほんのり黒みがかった原色よりもやや暗めのグリーンでモノトーンスタイルの差し色にピッタリです。

◆サラっとした素材感で大人な印象
・ドライポンチT(長袖) 1290円

 ユニクロのエアリズムコットンTが人気ですが、個人的にはこっちのほうが断然おすすめ。素材は同じようなタイプ、表にコットン糸、裏に機能繊維を使い、高級感がありながらも快適性を大事にしています。

 ユニクロは膨らみがある素材とボックス型シルエットでややカジュアルな印象ですが、GUはシャツのように着丈が長く、サラっとした素材感で大人な印象。

 また、洗ってもシワが残らずクリーンな印象が持続するので、清潔感ある大人スタイルを作りやすい。この値段なら汗だくになってボロボロに着ても許せるし、夏の消耗品としてイチオシ。個人的には現在出ているユニクロGUのカットソーの中で一番好きです。

◆量販店の格安品には絶対に見えないシャツ
・テクスチャーオープンカラーシャツ 2290円

 今年はオープンカラーのシャツが大人気。

 クラシックな装いを好むトレンドの中でシャツデザインが人気ですが、南国化している近年の日本では暑苦しい。そこで、どのブランドも薄手素材のオープンカラーシャツを展開、クラシックな装いは崩さずになるべく涼しく感じるものを考えてくれています。

 GUのこちらはその筆頭。薄手の素材で通気性よく軽いのですが、案外透け感は少なくおすすめ。サイズ感も大きく、ふわっと空気を通してくれるエアリーさも嬉しい。表面は凹凸があり、リネンのような印象もあるので、量販店の格安品には絶対に見えません。

◆アウターとしてもインナーとしてもどちらもイケる
・ウォッシュドシャツ(デニム) 2290円

 Gジャン同様の分厚いデニム素材を使いながら、胸ポケットや小さいボタンなどドレスシャツのディティールを盛り込んだ力作。

 通常、このくらいの厚手デニムならドーナツボタンなどGジャンのディティールを踏襲するものですが、あえてドレスシャツのデザインを選択することで上品な印象を備えています。

 Gジャンはラフすぎる、でもドレスシャツだとフォーマルすぎる。この中間を上手に取ったアイテム。素材的にアウターとしてもインナーとしてもどちらもイケるのもありがたい。2290円でよくここまで作り込むな……。

◆Tシャツよりラクなメッシュシャツ
・ウォッシャブルメッシュニットシャツ(5分袖) 2290円

 昨年、大ヒットしていたGUのメッシュシャツ。

 透かし編みで通気性を格段によくした軽量ニット素材です。夏場のシャツは暑苦しく高温多湿な日本では苦行ですが、こちらは本当に涼しい。タンクトップにこれを重ねてもまったく苦しくなく、むしろTシャツよりラクかも。

 加えて、一見透けて見えそうなデザインですが、さほど肌は目立たない。このあたりはさすがGU、上手に作っています。黒が一番素材がわかりにくいのでおすすめ、明るめの色だと素材の粗悪さがバレやすいので暗めカラーが吉です。

◆「ワイドだけどすっきり見える」という異次元のパターン
・バレルレッグジーンズ(丈標準71.0〜75.0cm) 2990円

 GU昨年の大ヒットアイテム。腰回りを細く裾も絞り、膝回りだけ膨らませたカーブ型のデニムパンツ。こうすることで足のラインを拾わず、きれいに見せることができる。

「ワイドだけどすっきり見える」という異次元のパターン。海外ブランドなどでは展開されていた形ですが、GUが2990円という安さで展開すると……もうお手上げ。トレンドの終焉を感じさせます(笑)。

 ジーンズだけでなく、スラックスタイプなども出ていますが、硬め素材のジーンズが一番このシルエットのよさを体感しやすいのでおすすめ。

◆日本を代表するデザイナーによるグラフィック
・UVカットツイルキャップ UNDERCOVER 1290円

 もともと人気だったGUのツイルキャップに日本を代表するデザイナー高橋盾がグラフィックを乗せたアイテム。

 1290円でまさかUNDERCOVERのキャップが買えるなんて……。形も程よく浅めでサイズ幅も広くさまざまな人に対応できる。

 頭が大きく帽子が似合わない、なんて思ってる人も手を出してほしい。

◆4990円で実現させたのは奇跡に近い
・レザーダービーシューズ 4990円

 最後はレザーシューズ。

 GUといえば格安の本革シューズですが、4990円で実現させたのは奇跡に近い。もちろんレザーは顔料たっぷりにお化粧しているので、おそらくベースは褒められた皮じゃないと思うし、経年変化も起こりにくい。

 お化粧したレザーは使い込んだときのシワの入り方も不自然なので「育てる靴」とまでは言えないが、4990円でこれならもはやなんの文句もありません。本革だけに風合いはもちろん、着用感も快適。合皮より伸びやすくフィット感が高い。ビジネス用にも対応できます。

―[メンズファッションバイヤーMB]―

【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『ロードマップ』のほか、『MBの偏愛ブランド図鑑』『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Xアカウント:@MBKnowerMag)

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