
フリーアナウンサーの古舘伊知郎が、4月6日に自身のYouTubeチャンネルで展開した持論が波紋を呼んでいる。
動画は「すき家・焼肉きんぐ・くら寿司…相次ぐ外食チェーン店トラブル。自民党政権にも責任が」と題されたもの。
古舘は焼肉きんぐで客が30分以上にわたって嘔吐する客を放置し続けた問題や、くら寿司の皿の投入口に開封された避妊具が置かれていた問題、牛丼チェーン店のすき家で起こったネズミなどの異物混入トラブルなどを取り上げた。
その背景には外食チェーン店が《生産性向上》を追求した結果、人出不足となりトラブル処理までに手が回らず事後対応がおろそかにならざるを得ない構造が出来上がっていると指摘した。
さらに、古舘はすき家をはじめとする外食チェーンの値段は《安すぎると思います》と指摘。物価高、材料高で切り詰めた結果、一連のトラブルが生じていると話し、外食チェーン店の価格は適正なものに上げるべきと主張した。そのためには《一にも二にも手取りを増やさなければいけない》と景気対策が必要と述べ、これまで経済対策を行ってこなかった自民党政治の批判へと結びつけた。
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《すき家問題 原因は自民党》
この主張に対しネット上ではツッコミの声が相次いでいる。
《この論理でどんなことでも自民党のせいにできそう》
《大人がこれを言うとただの無責任野郎なのよ》
《安いからなのか…?》
このほか、さらに極端なツッコミの声も並ぶ。
《じゃぁ私が痩せないのは自民党のせいだね》
《多分空が青いのもポストが赤いのも自民党のせいだと思う》
古舘にこうした声が相次ぐ理由を放送作家が指摘する。
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「古舘さんは『報道ステーション』のキャスター時代から、例え話を用いて評論を行ってきました。その多くは政権や政治に批判的なスタンス。今回の主張も、論理が破綻しているわけではないと思うのですが、政権批判ありきと取られても仕方がないでしょう。古舘さんは喋りが立つのは確かですが、ちょっと大ざっぱな印象を受けます。こうした主張を行う場合は客観的に議論してゆく必要があるでしょう」
このところ、古舘はYouTube動画でマイナ保険証に懐疑的であると主張するなど、政府に対する批判を強めている。ネット上では《森永卓郎さんがいなくなったから庶民のみかたの席を取りに来たな》といった声も。
疑問の声も多いだけに、古舘が見せる“庶民の味方”キャラが今後定着するかは未知数だろう。