25年アジア成長、4.9%に鈍化=中国の低迷響く―ADB予測

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2025年04月09日 10:02  時事通信社

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時事通信社

 【マニラ時事】アジア開発銀行(ADB)は9日、アジア太平洋46カ国・地域(日本など除く)の経済成長率見通しを発表し、2025年は全体が4.9%と、前年の5.0%から幾分鈍化すると予測した。中国の内需低迷が響くと見込んだ。26年は4.7%とさらに減速する見通し。

 予測は、米国が2日に相互関税政策を打ち出す前にまとめられた。カンボジアやラオス、ベトナムなど高関税の対象となった多くがアジアの国であることから、ADBは「完全に適用されれば、(各国の)成長率に大きなマイナスの影響が出る」と分析した。

 中国を除くアジア全体の成長率は25年が5.0%、26年は5.1%に上向く見通し。

 国・地域別では、不動産不況が長引く中国は25年が4.7%と予想。26年は4.3%と減速感が強まる見込み。韓国と台湾は25年がそれぞれ1.5%と3.3%で、伸びは大幅に鈍化すると予測した。インドは25年が6.7%、26年は6.8%とわずかに加速する見通し。 
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