画像提供:マイナビニュース東京ミッドタウンは、2013年より「桜継承プロジェクト」を推進している。このほど、同プロジェクトで育成していた旧防衛庁の土地の記憶を引き継いだ桜の苗木(ソメイヨシノ)が、新宿区市ヶ谷の防衛省敷地内に植樹された。
東京ミッドタウンは、かつて防衛庁があった場所に誕生した複合都市で、隣接する港区立檜町公園と合わせて約4haの広大な緑地とオープンスペースを有している。開発に際して、旧防衛庁敷地内に残された約40本の桜など約140本を引き継ぎ育ててきた。
引き継いだ40本の桜は、現在も花を咲かせているが、一般的にソメイヨシノの寿命は約60年とされているため、これらの木も今後10〜20年ほどで寿命を迎える見込み。そこで東京ミッドタウンでは、旧防衛庁から引き継いだ桜の木から取木・接木を行い、桜のDNAを継承していく取り組み「桜継承プロジェクト」を行ってきた。
一方、防衛省では、現市ヶ谷庁舎の景観保持の一環として、ソメイヨシノなどの植樹が検討していた。その中で、かつて旧防衛庁時代に六本木で植樹されていたソメイヨシノのDNAを継承した苗木の存在があることを知り、防衛省・自衛隊70周年および市ヶ谷移転25周年を記念して苗木10本が植樹された。
植樹された桜は、旧防衛庁時代の記憶を引き継ぎ、市ヶ谷の地でも往時の見事な桜を再現することが期待されている。(フォルサ)