富士通などが開発した冷凍ビンチョウマグロの脂の乗り具合を判定する装置=9日午前、川崎市 富士通などは9日、冷凍ビンチョウマグロのおいしさの指標とされる「脂乗り」を、人工知能(AI)技術で自動判定する装置を開発したと発表した。職人のノウハウに頼らず、短時間で脂の乗った「ビントロ」か加工用かを判別でき、特に生食向けの流通拡大が期待できるという。
6月から水産加工会社などに販売を開始。今後はキハダマグロやカツオなど流通量の多い他魚種にも対象を広げ、鮮度や食感・味に関わる指標の判別も可能にしたい考えで、日本食ブームに沸く海外への展開も視野に入れる。