2025年F1第3戦日本GP フェリペ・ドルゴヴィッチ(アストンマーティン テスト兼リザーブドライバー) 今週末の2025年F1第4戦バーレーンGPに向けて、各チームが続々と若手ドライバーの起用を発表している。ウイリアムズは育成ドライバーのルーク・ブラウニングを、そしてアストンマーティンはテスト兼リザーブドライバーのフェリペ・ドルゴヴィッチを起用することが明らかになった。
ブラウニングは今年FIA F2にハイテックTGRから参戦している。第1戦メルボルンのスプリントレースで表彰台を獲得し、現在ランキング3位につけている。昨年はFIA F3に参戦していたが、ハイテックのシートを得てF2の最後の3ラウンドに出場し2回ポイントを獲得した。その後アブダビGPでのFP1に参加することになり、これがブラウニングにとって初めてレースウイーク中にF1マシンをドライブする経験になった。
バーレーンGPに向けてブラウニングは、先週末モンツァでアカデミーの新人であるビクトール・マルタンスとともにFW45をドライブし、旧型車でのテストプログラム(TPC/Testing of Previous Cars)でスキルを磨いた。
「ウイリアムズとのフリー走行セッションでまたドライブする機会を与えられ、夢が実現した。マシンをドライブするたびに自信が増している」とブラウニングは語った。
「FP1での僕の主な目標は、F1に伴う手順と環境にさらに慣れること、そして昨年12月のアブダビでの経験を基に積み重ねていくことだ」
「FW46からFW47への進化を感じることを楽しみにしている。このマシンを僕に託してくれる、ジェームズ(・ボウルズ/ウイリアムズのチーム代表)、スベン(・スミーツ/ウイリアムズのスポーティングディレクター)、そしてグローブのチームに心から感謝している。今週末に向けて多くの準備が行われてきたので、これまで僕の成長をサポートしてくれたドライバーアカデミーのすべての人々に感謝したい」
カートから上位カテゴリーまで、アカデミーの実践的なアプローチは成果を上げており、ブラウニングのバーレーンでの活躍はその最新の証拠となっている。ウイリアムズのスポーティングディレクターを務めるスベン・スミーツは、「ルークは昨年F2での初めての週末以来、力強い進歩を遂げ、オーストラリアでのシーズン開幕戦で多くのポイントを獲得した」とコメントした。
「彼はこれまでのFP1での経験、TPCプログラムへの参加、シミュレーターでの作業により、今週末に向けて十分な準備を整えている。彼が成長するなかで、この次のステップに進むのを見るのを楽しみにしている」
■ドルゴヴィッチは6回目のFP1参加
2022年のF2チャンピオンである才能豊かなドルゴヴィッチは、F1での走行距離を増やしながら、チームの週末の戦略を微調整するための重要なデータを収集する任務を負うことになる。
すでにF1マシンで9100km以上の走行経験を持つドルゴヴィッチは、F1マシンのハンドリングに関しては初心者ではない。またバーレーンのコースは、24歳のドルゴヴィッチにとって未知の場所でもない。彼は2023年に、負傷したランス・ストロールの代わりにプレシーズンテストを行っている。
今週末はドルゴヴィッチにとって、2022年にアストンマーティンに加入して以来、同チームから6回目のFP1出場となる。彼が前回コースでの走行を経験したのは、昨年12月のアブダビでのことだ。
「特にシーズンの早い段階でまたF1マシンに乗れることを、とてもうれしく思う」とドルゴヴィッチは語った。
「マシンの感触をつかむためにシミュレーターで準備をしてきたし、バーレーンはよく知っているところで、ドライブするのが本当に楽しいコースだ。今週末にチームに貢献し、チームが最高のパフォーマンスを発揮するために必要なデータを提供することに興奮している」
「チーム全員からの継続的なサポートに感謝を伝えたい」
アストンマーティンF1チームが、よいスタートを切るためにリザーブドライバーの安定した手腕を頼りにしているのは明らかだ。
「フェリペに、バーレーンでAMR25をドライブする機会を提供できることをうれしく思う」と、アストンマーティンのCEO兼チーム代表のアンディ・コーウェルは述べた。
「彼はAMRTC(アストンマーティン・レーシング・テクノロジー・キャンパス)における我々のチームのシミュレータープログラムに欠かせない存在であり、マシン開発を推進する上で役立つ、貴重で洞察力のあるフィードバックを常に提供してくれている」
「フェリペは信頼できる人物だ。FP1で素晴らしい仕事をし、レースウイークに向けた準備に貢献してくれると確信している」
そのほかにも、ディーノ・ベガノビッチ(フェラーリ)、平川亮(ハース)、フレデリック・ベスティ(メルセデス)、岩佐歩夢(レッドブル)などもFP1に参加することが決まっている。
[オートスポーツweb 2025年04月09日]