セブン「単独路線」視界不良=業績不振、株主総会波乱含み

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2025年04月10日 08:02  時事通信社

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時事通信社

セブン&アイ・ホールディングス本社に掲げられたロゴマーク=東京都内(AFP時事)
 セブン&アイ・ホールディングスの2025年2月期連結決算は、純利益が2期連続の減益に終わった。セブンはカナダのコンビニ大手から受けた買収提案をはねのけ、単独経営路線を維持したい考えだが、柱のコンビニ事業が振るわず、視界不良に陥っている。今後の焦点は来月の株主総会。スティーブン・ヘイズ・デイカス社外取締役の社長昇格に株主の米投資ファンドが反対の声を上げており、波乱含みだ。

 「われわれは難しい状況でもしっかりと成長できる」。デイカス氏は9日の記者会見で、収益回復に自信を示した。トランプ米政権の関税政策などで景気に暗雲が漂う中でも、「他社よりも自社の商品が良いとしっかり示していく」と胸を張ってみせた。

 しかし、言葉とは裏腹に業績回復の行方は不透明だ。稼ぎ頭だった海外コンビニ事業は物価高で主要顧客の中・低所得者層が離れ、営業利益は前期比3割近く減少。国内も原材料などのコスト増で約7%減った。26年2月期の連結純利益予想は47.3%増と急回復を見込むとはいえ、不採算店舗を閉鎖したリストラの反動が大きい。セブン幹部は「トップ人事を含め、切れるカードは既に切ってしまった」と「弾切れ」を嘆く。

 デイカス氏は収益拡大に向け、30年度までに3.2兆円を投資する方針を表明した。ただ、具体策の公表は今夏に先送り。株主総会に向け、セブン関係者は「無事に乗り切れるか、戦々恐々としている」と不安を口にした。 

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