2025年4月にsimdriveの初海外拠点となるsimdrive DUBAIがオープンした。 4月10日、2周年を迎える会員制ドライビングラボ『simdrive(シムドライブ)』は、海外初となる新拠点『simdrive DUBAI』をアラブ首長国連邦のドバイ・ヒルズにオープンすると発表した。これまで日本でも多くのドライバーのスキルアップをサポートしてきた施設が、海外進出を果たした。
会員制ドライビングラボ『simdrive』は、これまで世界中で戦い、2025年もスーパーGTやスーパー耐久に参戦する藤井誠暢が手がけたレーシングシミュレーター施設。通常のレーシングシミュレーターとは異なり、これまで長年に渡り海外レース参戦やチーム運営などをはじめとする、さまざまなモータースポーツ関連事業に携わってきた経験が活かされた世界最高峰かつ高精度の“会員制ドライビングラボ”として2023年に誕生した。
東京都港区東麻布にオープンし2年が経つsimdriveだが、これからサーキット走行を始めたい、レースに挑戦したいジェントルマンドライバーのためのトレーニング施設として非常に多くのユーザーを集めており、自動車メーカーや海外のレーシングチームによる貸切利用も多数。これまでに350名以上が施設を利用したという。プロを含む多くのドライバーがその現実との近さに驚き、実際のサーキットでの走行前のトレーニングに使用してきた。
現在国内外のレースでトップクラスで戦うジェントルマンドライバーも多くがsimdriveを使用しており、WEC世界耐久選手権をはじめル・マン24 時間、ELMS、GT ワールドチャレンジなどの国際レースに挑戦するドライバーから、フェラーリチャレンジやポルシェカレラカップといったワンメイクレースにデビューするビギナードライバーまで、幅広いキャリアのドライバーをサポート。なんと2年間で、simdriveの会員が国内外の選手権で年間タイトルを8つ獲得。さらにポディウムでのトロフィー獲得数は計193個に達するなど、simdriveは数多くの成功に貢献している。
そんなsimdriveが、海を越えてアラブ首長国連邦のドバイ・ヒルズに海外初となる新拠点『simdrive DUBAI』をオープンさせることになった。すでに2025年1月からテスト運用を含むプレオープン期間を実施。2025年4月に正式オープンする。
simdrive DUBAIでは、FIA公認規程に基づいたフォーミュラカーのカーボンモノコックを採用し、東京のsimdriveと同様の最先端シミュレーションシステムを搭載。さらに、大型LEDスクリーンやライブテレメトリーシステムを備え、エンジニアリングサポートが可能な環境を完備。世界レベルのシミュレーション施設として、ドバイ・オートドロームやアブダビのヤス・マリーナ・サーキットなど、主要サーキットを訪れる国際的なレーシングチームの貸切利用にも対応する。
また、独自のクラウド技術を駆使することで、日本やイギリスからの遠隔操作によるリアルタイムサポートを実現。エンジニアリングサポートやドライビングレクチャーを1秒以内の通信遅延で提供することにより、国境を越えたデジタルソリューションの提供が可能となった。
simdriveでは今後も「最先端のシミュレーション技術とデジタルソリューションを通じて、ドライバーのスキル向上を支援し、今後もモータースポーツ業界のさらなる発展に貢献してまいります」としている。現代のスポーツカーレースではジェントルマンドライバーの技術向上が結果に直結する。simdriveはいまや日本人ジェントルマンドライバーたちが世界で戦うための大きな武器となっているだけに、ドバイでも人気を博しそうだ。
simdrive DUBAI 施設概要
〜アジア・中東のモータースポーツシーンを変革する新たな拠点〜施設名:simdrive DUBAI(シムドライブ ドバイ)所在地:ドバイ・ヒルズ(UAE)(※会員制施設のため、詳細所在地は非公開)プレオープン期間:2025年1月〜正式オープン:2025年4月施設利用形態:会員利用または貸切料金によるビジター利用入会金:非公開(※第一次募集は定員に達したため、第二次募集開始時に改めて案内)利用料:会員料金1時間/1,300 AED
運営会社会社名:HF GROUP 株式会社代表取締役:藤井誠暢事業内容:モータースポーツ関連事業、会員制ドライビングラボ運営
公式サイト:http://simdrive.jp
[オートスポーツweb 2025年04月10日]