ヤマハ、フォーミュラEの参戦継続を発表。新世代マシン開発を通じ、ローラとともに最先端電動技術獲得へ

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2025年04月10日 13:00  AUTOSPORT web

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ABB FIAフォーミュラE世界選手権 ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチームのGEN3EVOマシン
 ヤマハ発動機株式会社とイギリスのローラ・カーズは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権における高性能電動パワートレイン開発・供給に関するテクニカルパートナーシップ契約を、2027年以降も継続することで合意したと発表した。

 2024年3月にローラと提携したヤマハは、2024/2025年シーズン11より導入されたGEN3EVOマシンにおいて、共同開発した電動パワートレインを搭載。ドイツに拠点を置くレーシングチームのABT(アプト)とともに、ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチームとしてシリーズへの挑戦を開始した。

 フォーミュラEでは、2026/2027年シーズン13から第4世代のGEN4マシンが導入される見込みであり、テクニカルレギュレーションが変更される予定だ。このGEN4では最大出力が600kW、回生量が最大700kWへと引き上げられ、これまで以上に進化したエネルギー効率を実現する技術が要求される。

 ヤマハは全社環境目標として、2050年までにスコープ3(※事業所や工場、エネルギー購入を含む企業活動における排出以外での、製品使用や原材料調達を含むその他の排出)におけるカーボンニュートラルを達成することを掲げており、より高度なエネルギーマネジメント技術の獲得を目指している。

 その開発環境としてフォーミュラEへの挑戦を継続し、引き続きローラとともにGEN4マシンの開発を決めたヤマハの取締役常務執行役員である丸山平二氏は「この挑戦をとても誇らしく、楽しみに感じています」とコメントを発表している。

「ヤマハ発動機は、お客さまに感動を提供し、サステナビリティに寄与するための新たなコア技術の獲得・強化に向けて、さまざまな技術の研究開発を行っています。そのひとつが、まさにフォーミュラEで磨かれるであろう、高度なエネルギーマネジメント技術の獲得です」

「私たちはローラ・カーズのテクニカルパートナーとして、GEN4シーズンにも引き続き挑戦します。心強いパートナーであるローラ・カーズと、世界最高峰の電動レースの舞台で我々の技術を高めていけることを、とても誇らしく、楽しみに感じています」

 参入初年度を迎えているヤマハとローラは、現状トップとはタイム差のある状況だが、提携しているレーシングチームのアプトはチャンピオン経験もある強豪だ。まずは、元王者のルーカス・ディ・グラッシと、勢いのある若手ゼイン・マローニとともに、GEN3EVOでの初ポイントの獲得に期待したい。

[オートスポーツweb 2025年04月10日]

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