飲み会後に新宿から中央線、目覚めたら「高尾」に! 甲州街道を歩き続け3時間後、目にした光景は……ある男性の長い夜

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2025年04月11日 06:20  キャリコネニュース

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楽しいお酒の席の後は、つい気が緩んでしまうもの。しかし、その油断が思わぬ悲劇を招くこともある。東京都の男性(70歳〜)は、終電で寝過ごしたことがあると投稿を寄せた。

忘年会の帰り、新宿駅から乗ったのは、中央線の下り(立川・八王子方面)、最終の高尾行きだった。

「私の降りる駅は日野。本当は高尾行きの次の豊田行きに乗る予定だったのですが、かなり酔っていたのと睡魔に駆られてついつい高尾行に乗ってしまいました」

新宿駅から見て豊田駅は日野駅の1駅先にある。もし豊田行きに乗っていれば、寝過ごしたとしても1駅戻ればいいだけだったが、この選択が男性の運命を分けた。(文:天音琴葉)

あと2駅というところで席が空き、座ったが最後……

国立駅まで意識があったという男性。そこから目的地の日野駅までは2駅で、6分ほどの距離だ。

「あと2駅……安心したんでしょうね。空き始めた車内で椅子に座ったが最後……」

6分くらいなら立っていたほうがよかった。次に男性が意識を取り戻したのは、全く予期せぬ場所だった。

「気付けば高尾駅で駅員さんに起こされるという失態」

高尾駅は本来降りるはずだった日野駅の4駅先で、終点だった。時刻はもちろん深夜。人気のないホームから駅の外へ出ると、タクシー乗り場には長蛇の列ができていたという。

「50人ほど並んでいたでしょうか? しばらく並んでいましたがタクシーは10分に1台ほど。暮れの寒さに耐えかねて歩き始めました」

この行列では、いつタクシーに乗れるかわからない。深夜、しかも年末の凍えるような寒さの中、男性は意を決して歩き出した。

ようやく日野駅近くの坂の上に着き、駅を見下ろすと……

目指すは自宅のある日野駅だ。しかし、それは想像以上に過酷な道のりだった。

「中央線は国立以西は駅間が長いんです。高尾から日野までは駅で4っつ目。都心なら6〜7キロでしょうか? でも郊外ではこの4駅が12キロ以上。歩くと3時間」

男性の言葉通り、郊外の駅間距離は都心部とは比較にならないほど長い。男性は、深夜の暗く寒い甲州街道をひたすら歩き続けた。そして、約3時間後、ようやく日野駅近くの坂の上から駅を見下ろした時、皮肉な光景が目に飛び込んできた。

「案の定、始発の東京行きが目の前を新宿に向けて……」

夜通し歩き続け、ようやく辿り着いた頃には、もう始発電車が動き出す時間になっていたのだ。とは言え、「寒さを考えたら高尾で待機は無理です」と男性は振り返る。凍える寒さの中、始発まで駅で待つという選択肢はなかったのだろう。

「足腰ガタガタで家に辿り着き寝ました。その日は午後からの出勤で何とか4時間ほど寝られて眩しい太陽を浴びながらの出勤となりました」

忘年会帰りの寝過ごしが、これほど過酷な結末を招くとは想像もしていなかったに違いない。読者の皆さんも、他人事と思わず、くれぐれもご注意いただきたい。

キャリコネニュースでは「寝過ごしエピソード」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/66QSYGAL

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  • また乗り過ごし自慢、また高尾(笑)もう○○の一つ覚えとしか。
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