
今回は、遺族年金にかかる税金についてです。
Q:遺族年金は税金がかからないのですか?
「遺族年金は所得税や住民税が非課税になると聞きました。老齢年金と遺族年金だったら、遺族年金のほうが有利ということになりますか?」(相談者)A:遺族年金は所得税・住民税はかかりません。老齢年金も税金がかからない場合があります
厚生年金保険や国民年金保険などに加入し、生活を支えていた人(被保険者)が亡くなったときは、遺族に対して遺族年金が支給されます。この遺族に支給される遺族年金は、所得税、住民税は課税されません。国民年金法、厚生年金保険法などの法律で課税されないことになっています。
老齢年金は、雑所得として所得税がかかりますが、雑所得の金額は、収入金額から必要経費を差し引いて計算します。公的年金等を受け取った場合は、収入金額から公的年金等控除額を差し引いて計算します。65歳未満の人は、年金収入が108万円未満、65歳以上の人は158万円未満の場合、所得税はかかりません。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)