中山美穂さん最後の主演映画『蝶の眠り』リバイバル上映決定 (C)2017 SIGLO 昨年12月の急逝した中山美穂さんの最後の主演映画となってしまった『蝶の眠り』が、今月22日に東京・アップリンク吉祥寺でリバイバル上映される。これにあわせ、監督のチョン・ジェウン、共演のキム・ジェウクの来日が決定。舞台あいさつを実施する。5月には、東京のほか、大阪・京都・名古屋など全国各地で上映が予定されている。
【画像】映画『蝶の眠り』場面写真 本作は、チョン・ジェウン監督が、脚本・原案も手掛けた作品で、「第22回釜山国際映画祭」に招待され、2018年に日韓両国で公開された。遺伝性アルツハイマー病を宣告され、自らの余命を知る女流作家が、最後に自分の尊厳を守りながら、残る人たちに美しい記憶を残そうと静かに行動した究極の人生最終章を描いた物語。
中山さん、キム・ジェウクのほか、石橋杏奈、勝村政信、菅田俊、眞島秀和、澁谷麻美、そして、永瀬正敏が出演している。
公開当時、中山さんは「私が演じた涼子は 50 代の強い女性。時間が経つにつれ儚く脆くなっていくのですが、チョン・ジェウン監督の繊細な表現と、キム・ジェウクさんの受け止めようとしてくれたお芝居が非常に切ないです。たくさんの方に観ていただければ幸いです」とコメントしていた。
東京国際フォーラムで中山さんのお別れ会が開催予定の4月22日、アップリンク吉祥寺では午後5時30分からの上映後、来日したチョン・ジェウン監督、キム・ジェウクらが登壇し、舞台あいさつを行う。チケット販売は、きょう(11日)午後6時から会員先行、翌12日午前10時から一般発売。
■ストーリー
50代でありながらも美しく、若い読者にも根強いファンを持つ、売れっ子の女流小説家・松村涼子(中山美穂)。作家として成功し、満ち足りた生活を送る涼子だったが、遺伝性のアルツハイマーに侵されていることを知り、人生の終焉に向き合うことを余儀なくされる。
“魂の死”を迎える前に、小説を書く以外に何かをやり遂げようと、大学で講師を務め始めた涼子。ある日、大学近くの居酒屋で、韓国人の留学生チャネ(キム・ジェウク)と出会い、ひょんなことから涼子の執筆活動を手伝うことになる。
作業を進めるうち、現実と小説の世界は混沌として交差して行き、二人も徐々に惹かれあっていくのだった。しかしアルツハイマーは容赦なく進行していく。愛と不安と苛立ちの中、涼子はチャネとの関係を精算しようと決意するのだが、その思いはチャネには受け入れがたく、二人の気持ちはすれ違っていく…。
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