ビックアウトドア 立川店の販売員で日本オートキャンプ協会公認キャンプ指導者/防災士の柳澤隆也(やなぎさわ・たかや)さん(*柳は木ヘンに夘)【おしえてビックさん・18】アウトドアでキャンプをするのに心地いいシーズンになってきました。みんなに魅せたく(見せたく)なるような、かっこいいギアがあると気分も盛り上がります。一方で、いくら素敵なギアでも使い勝手が悪ければせっかくのキャンプも台無しに。そこで、機能もビジュもいいキャンプギアを、ビックアウトドア 立川店の販売員で日本オートキャンプ協会公認キャンプ指導者/防災士の柳澤隆也さんにおしえてもらいました。(*柳は木ヘンに夘)
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●テーマを決めて、使っている自分の姿をイメージしよう
柳澤さんは、みんなに魅せたく(見せたく)なって、機能もビジュもいいキャンプギアを選ぶ際のポイントについて、次の三つを挙げます。
・(1)キャンプスタイルのテーマを決めてギアを揃えると、サイト内に統一感が生まれ、ビジュアルがとても良く見えます。例えば、「武骨で男前なキャンプをしたい!」なら、色はブラックを基調として、素材をアイアン(鉄)中心にするだけで重厚で玄人感が出ます。まずは自分なりのスタイルを決めてみましょう。
・(2)最近では、デザイン性にも優れたキャンプギアを数多く販売しています。デザインで迷ったときは、使っている姿をイメージして、自分に似合っているものを選ぶのも一つの手です。そのようなギアが案外お気に入りの一品になったりします。
・(3)自分の好きな(行っている)キャンプスタイルに沿った機能のギアを選ぶのも重要です。例えば、「武骨で男前なキャンプ」のためにアイアン(鉄)素材で揃えても、移動手段が電車や徒歩で行くスタイルだと、荷物が重く大きくなりすぎて、キャンプ場に着くまでに疲れてしまい、楽しみも激減してしまうことでしょう。
そんな時は荷物をコンパクトに軽くした「UL(ウルトラライト)」なギアが最適です。このように、デザインと機能の両方がマッチしたギアを見つけるのが、ギア選びのポイントになります。
柳澤さんがおしえてくれた三つのアドバイスを意識しながら、ギア選びに入りましょう。さっそく商品について、順番におしえてもらいます。
●多機能なのに軽量・コンパクトなFLEXTEILの「虫除けランタン」
柳澤さんが推す商品の1品目は、FLEXTEILの「タイニーリペル 蚊除けランタン FG-TinyRepel」です。
おすすめする理由について柳澤さんは「蚊除け機能やランタン、モバイルバッテリーの三つの機能を併せ持った優れもの。アウトドア活動の大敵のひとつが『蚊』などの虫で、その対策は必須です。市販の蚊取シートが使用できるので、これからの季節にピッタリです」と、アウトドアで快適に過ごすために、虫除け対策の重要性を指摘します。
また、「武骨なデザインながら軽量でコンパクトなので持ち運びしやすく、収納にも困りません。ランタンとしても明るく長時間使用でき、スマホへの給電もできるので、防災用品としての活用もオススメです」と、多機能なのに軽く、いざという時の防災グッズになる点を評価します。
キャンプだけでなく、災害時にも活躍するギアは、一家に一台あってもいいぐらいですね。
柳澤さんがこの商品をおすすめしたいお客さんは「昼夜問わず、キャンプ、BBQ、登山、防災など様々な野外活動で虫刺され対策を行いたい方」とのこと。
野外で楽しむシーンが増えてくるこれからの季節、万全な虫除け対策をして、なおかつビジュもいいギアにぴったりです。
●様々な調理法で料理をつくれるJHQの「鉄板マルチグリドル」
柳澤さんが推す商品の2品目は、JHQの「鉄板マルチグリドル」です。
おすすめする理由について柳澤さんは「キャンパーに大人気の万能鉄板。それが『マルチグリドル』です。発祥は韓国。もともとはサムギョプサルなどの料理を作るための鉄板でしたが、日本では『キャンプ料理に最適』と注目されました」と説明します。まさに、豚バラ肉の焼き肉である韓国料理「サムギョプサル」が映えそうなギアです。
また、「軽量・薄型・焦げ付かない!そして、煮る・焼く・炒める・揚げるといった様々な調理法に対応しているので、キャンプにこれ一枚持っていけばなんでもつくれるでしょう。しかも、調理後はそのまま大皿として食卓に並べられるので、お洒落なのに洗い物が減って、とても便利です」と、おしゃれなデザインなのに機能性が高い点も評価ポイントにあげます。
ちなみに、鉄板マルチグリドルは直火はもちろん、底部中央に磁性体を配しているのでIHにも対応します。家庭のキッチンでの使用にもまったく問題なく、食洗機にも対応しているので、しつこい汚れも機械任せで落とせます。
この商品をおすすめしたいお客さんは「キャンプで様々な料理にチャレンジしたいけど、荷物は少なく軽くしたい方。映えるキャンプ飯を作りたい方」とのこと。キャンパーにとって、軽さとビジュの両方をかなえる魅力的なアイテムといえるでしょう。
●ソロからファミリーまで自在に対応するWAQの最強サイト
柳澤さんが推す3品目は、WAQの「パラマウントドーム」です。
おすすめする理由について柳澤さんは「サイトの雰囲気をつくる顔であることから、機能にもデザインにもこだわったテントが多数販売されています。その中からおすすめするのが、ソロからデュオ、ファミリーまで使い分け可能なドーム型シェルター、WAQ『パラマウントドーム』です。
最大幅4m、最大天井高2m、さらに、開閉可能な出入り口と大きなベンチレーションをそれぞれ3カ所ずつ備えているため、開放感が抜群です」と、参加人数に応じて柔軟に対応できる点を評価します。
また、「薪ストーブを使用できる煙突穴が2カ所あるので、レイアウト次第で春から冬までオールシーズンを快適に過ごせます。中型の広さを持ちながら1人でも設営でき、グランドシートや防水性・遮熱性を高めるルーフフライも標準付属してコスパにも優れ、さらにカラーバリエーションも3色あるのでサイトの雰囲気に合わせた選択が可能です」と、シーンに応じて一年中使える点を推します。
おすすめしたいお客さんは「季節を問わず、ソロからファミリーと様々なスタイルでキャンプができるオールマイティーなテントを探している方」とのこと。
楽しみたい環境に自在に対応できる、まさに無敵のサイトといえそうです。
最後に、柳澤さんが接客時に心がけていることをおしえてもらいました。
「キャンプで何を持って行けばいいのか、どのギアが最適なのかという疑問は、初心者から経験者まですべてのキャンパーにとって、切っても切り離せない共通の悩みだと思います。
商品選びに困っているお客様に対して、必要なアウトドアギアが何なのか、快適なキャンプを始めるにはどうしたら良いのかをお客様からのお話を元に、自分自身の経験とキャンプインストラクターとしての知識を踏まえてご提案をできるように心掛けております」と、迷っている方に心強い言葉をいただきました。
日本オートキャンプ協会公認キャンプ指導者でもあり、防災士の資格も保有する柳澤さんの経験に基づく説明には説得力があります。キャンプだけでなく、災害時にも役に立って、なおかつビジュもいいギアを選ぶなら、柳澤さんに相談すれば間違いないでしょう。